今夜は満月のクリスマスです。しかもなんと19年ぶり！ ロマンチックなデートを計画中のカップルも多くいらっしゃるのでは。愛する人との結びつきがさらに深まる、明るい月夜。けれど反面、満月の夜には事故・犯罪・自殺が多発するなど、人を危険な状況に誘うこともあるようです。ムーンパワーを味方にするために、今夜やっちゃいけないこととは？
満月の夜は、事件が起こる!?
満月の夜はなぜか、交通事故・暴力犯罪・放火が多発。フロリダ州でおこなわれた15年間分の統計調査では、殺人事件数は満月時にピークになる、と報告されています。『（ジキル博士と）ハイド氏』『切り裂きジャック』『ボストンの絞殺魔』などの有名な殺人犯たちも、満月や新月などに多く事件を起こしているといいます。人間の攻撃性は、月の満ち欠けと深い関係があるようです。
また、満月には病気 とりわけ精神疾患の症状が悪化する患者さんが多く出て、医療施設が忙しくなるともいわれます。
オオカミ男が目覚めないように・・・
科学的にまだ解明されないことがあっても、 私たちは月の影響を強く受けながら暮らしています。とくに女性は、月のリズムで体調が変化し、妊娠・出産にも決まった時があります。月のパワーが最も大きくなる満月のときには体がむくみやすく、また出血量が増えるので外科手術を避けるお医者さまもいるそうです。
潮の影響をじかに受ける海の生物は、満月を選んで産卵したり体の色を変えたりします。陸の肉食動物もいつもより動きまわるなど、月齢による生きものの習性は古くから漁や狩りに利用されてきました。
人体の大部分は水。体の中に海を持っていると言っても差し支えありません。月の引力で潮が満ち引きするように、人の体内の水分も細胞レベルで動かされているのですね。満月には気持ちが落ち着かなかったり 攻撃的になったり 判断ミスをしやすくなるといいます。月の光に照らされて「ふだん隠れている恐怖心や欲望が明るみに出る」のだとか。満月を見ると変身して人を襲うオオカミ男は、こんなしくみで出現していたのかもしれません。そう思うと、どんな人の心にもオオカミが眠っていそうな気も？
満月は人の感情を、良くも悪くも増幅させるようです。恋人同士が一緒に満月を見上げると、愛し合う二人の絆はより深まり、冷めかけた二人には別れの時期が示されるといいます。デート中にちょっとしたことで口論になると、不満が爆発して思う以上にヒートアップしがち。相手を攻撃し、自分もダメージを受けやすくなるので、ケンカや別れ話は今夜はしない方が安全です。また満月の時期は気乗りのしない異性の誘いにも乗りやすく、妊娠しやすい時期なので女性のみなさんは気をつけましょう。逆に、意中の人に近づいたり妊活するチャンスでもあります。
美味しいお酒やディナーをゆったりと☆
アルコールもすぐまわり、酔う→判断力が鈍る→気が大きくなる→攻撃性を増す・・・たしかに、トラブルの予感がしますね！ さらに、過去の悲しい記憶を思い出したり自己否定などのネガティブ感情が増幅されると、自分を攻撃する形として自殺に結びついてしまうことがあるそうです。
「満月の夜に摘んだ薬草は、効きめが強まる」などの言い伝えも、実際には草より人間の体の方が効きめを強めているのかもしれません。この時期は気になる症状の薬やサプリメントを試すのにもよく、食べた物の栄養も身につきやすいのです。ということは もっとも太りやすい時期でもあるので、食べ過ぎにはどうぞご注意ください。
月の仕業とわかれば、気持ちのゆらぎとも穏やかにつき合うことができそうです。ハッピーな気持ちを倍増させて、楽しいクリスマスを締めくくりたいですね。
このあと新月に向かう間は、いらないものを手放すのによい時期なのだとか・・・年末の片付けが、ムーンパワーではかどるかもしれませんよ！＜参考＞
『月の魔力』A.L.リーバー（東京書籍）
廣津留すみれ
しいたけ.
ラリー遠田
