楽しみ方は千差万様。小倉百人一首を正月前におさらいしよう

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師走もこの時期になると、お正月行事が気になってくるものですね。少なくとも年に一度、お正月だけは、百人一首で遊ぶという家庭も多いのではないでしょうか。なかなかに奥深く、ゲームや競技など、多様な楽しみ方ができる百人一首。年が明けたらすぐに皆で楽しめるよう、今のうちに取り出して手元に準備しておきましょう。

百人一首といえば、『小倉百人一首』。 「小倉」は何を意味するの?

百人一首とは、その名のとおり、百人の歌人が詠んだ和歌を一首ずつ集めたアンソロジー。一般的には百人一首といえば、藤原定家が選んだ『小倉百人一首』を指します。内容は、六歌仙や三十六歌仙の名人・歌上手による、いわば和歌のベストセレクション。時代順が重視された構成なので、万葉から奈良、平安、鎌倉時代まで、時代感覚の流れを追うことができるのです。
小倉とは京都大堰川の北側の山で、対岸は嵐山。平安時代に定家ら貴族が別荘を営み、『小倉百人一首』が編まれた場所です。小倉山の中腹の常寂光寺には、定家が歌を選んだといわれる山荘・時雨亭跡があります。

百首のうち、恋の歌はいくつ?季節感も程良いバランス構成

小倉百人一首に選ばれた100名は、男性79名、女性21名。特に平安時代の女流歌人の活躍は素晴らしく、和泉式部、紫式部、清少納言らが名を連ねます。
そして、恋の歌が43首と、圧倒的比率を占めます。なんともおおらかな時代ですね。四季のバランスも考慮されています。季節柄、冬の歌をいくつかおさらいしてみましょうか。

《 4番歌 》    田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ           山部赤人
《 6番歌 》    かささぎの渡せる橋に置く霜の白きをみれば夜ぞ更けにける             中納言家持
《31番歌》    朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪                 坂上是則

寒さを愚痴るのではなく、冬の美しさ・優美さを表現する歌ごころは、見習いたいものですね。

かるた遊びから畳の上の格闘技まで。百人一首の楽しみかたいろいろ

一方百人一首は、百人一首かるたでイメージされることも多いですね。絵入りの読み札を読み上げて下の句の取り札を取り合う、いわゆる「散らし取り」、絵札の方が取り札になる「逆さまかるた」、2チームに分かれて対決する「源平合戦」、そして子供が大好きな「坊主めくり」と、懐かしい遊び方が並びます。
そして、「畳の上の格闘技」といわれる「競技かるた」。競技かるたは漫画『ちはやふる』で一躍有名になり、海外にまでファン層を拡げました。仲間との友情や試合での感動が描かれている王道ストーリーで、歌の解説も、丁寧に盛り込まれています。
主人公は競技かるたと出逢った時、師から素晴らしい言葉を受け取ります。
「自分と係わりの深い歌はだれよりも早く取れるようになるんだよ」
「百人一首は全部で百首。百人友達ができたと思って仲良くなりなさい」
お正月のみならず、折々で百人一首と触れ合う機会も、日々編纂していきたいものです。

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