クリスマスといえば「くるみ割り人形」が定番なのはなぜ? 欧米と日本の根本的な違いはここでした! 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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クリスマスといえば「くるみ割り人形」が定番なのはなぜ? 欧米と日本の根本的な違いはここでした!

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くるみ割り人形を飾ったウィンドウディスプレイ

くるみ割り人形を飾ったウィンドウディスプレイ

チュチュを着て踊るバレエダンサー(写真はイメージです)

チュチュを着て踊るバレエダンサー(写真はイメージです)

12月、クリスマスツリーの灯りが点灯し、本格的なホリデーシーズンに突入しました。
きらびやかなイルミネーションで街が彩られる中、クリスマスの定番といわれるのが、バレエ「くるみ割り人形」です。その上演頻度は、日本での第九の演奏会とよく似ています。
バレエを見たことがない人でも、チャイコフスキーのあの音楽なら、聴いたことがあるはず。
「バレエは女性と子どもだけのもの」と思っている男性にも観て欲しい名作です。

「くるみ割り人形」でくるみは割れない!?

「くるみ割り人形」は英語では「The Nutcracker」といい、文字通り、くるみを割るために使う道具のこと。
ドイツの民芸品として有名で、ひげを生やし鮮やかな色の制服をまとった兵隊姿です。
リスマス用品だけでなく、装飾用やお土産品のニーズで広く流通しています。
使い方は簡単で、あごの部分にくるみを入れて、後ろのレバーを押して殻を割ります。
では、殻を割ってみましょう! と言いたいところですが、日本のクルミ(オニグルミなど)はこの人形で殻を割ることができません。
欧米のクルミとは種類が違って殻が硬いからです。無理に割ろうとすると、人形そのものが壊れてしまう危険がありますから、ご注意くださいね。
そんな民芸品がタイトルになったバレエ「くるみ割り人形」。
欧米ではクリスマスの風物詩でもあり、親が子どもを連れて観に行くのが習慣です。
オーケストラが生演奏する美しい調べに乗せて繰り広げられるバレエ、本格的な舞台装置や小道具に華やかな衣裳、細かいお芝居など、子どもだけでなく大人も楽しめるので大人気の演目なのです。
では、なぜ「くるみ割り人形」はクリスマスに上演されるのでしょうか。
答えは、この物語がクリスマスのおはなしだから。
さあ、ファンタジーの世界をのぞいてみましょう!

バレエの「くるみ割り人形」はどんなおはなし?

原作は、ドイツの作家ホフマンの「くるみ割り人形とねずみの王様」という童話で、2幕3場の構成。
<第1幕>
クリスマス・イブ、賑やかな踊りが披露されているパーティで、少女クララは人形使いからくるみ割り人形をプレゼントされます。12時の鐘が鳴ると、なぜかクララは人形と同じ小さなサイズになってしまい、そこへねずみの大群が押し寄せてきたから、さあ大変!
くるみ割り人形はおもちゃの兵隊を指揮してねずみたちと戦うことに。クララの活躍で勝利を収めると、なんとくるみ割り人形は王子様に変身! 雪が舞う中、クララをお菓子の国へ連れて行くのです。
<第2幕>
金平糖の精に迎えられ、ふたりを歓迎する踊りが繰り広げられます。スペインの踊り、アラビアの踊り、中国の踊り、ロシアの踊り、花のワルツ。王子様と金平糖の精(もしくはクララ)のグラン・パ・ド・ドゥ(ふたりの踊り)など、楽しい時間は過ぎていき、夢見心地のクララ。気づくとそれはみな、夢だったのでした……。
ストーリーは単純な夢物語ですが、バレエの振り付けやテクニックなど見どころが多く、テンポよく進むので観る者を飽きさせません。
2幕では、個性的な踊りが次々に登場し、可憐な衣装と輝くスポットライトに美しいバレリーナ……うっとりするような夢の世界へ誘ってくれます。

「くるみ割り人形」の音楽が素晴らしい!

なんといっても素晴らしいのはチャイコフスキーの音楽。
「白鳥の湖」「眠りの森の美女」と合せた三大バレエのひとつで、特に「くるみ割り人形」は、他の2作品に比べて演奏時間が短く(約1時間半)、華やかな曲が多いので親しまれています。CMやフィギュアスケートなどにも使用されているので、ご存じの曲が多いのではないでしょうか。
コケティッシュかと思うとロマンティックで、明るく弾むようなメロディに華やかで優雅なワルツ……、「くるみ割り人形」は実にバレエにマッチした魅力的な曲で満たされています。
その表情は指揮者やオーケストラで変わってきますので、CDを聴き比べてみるのも面白いですし、好きなバレエ団の公演に出かけたり、DVDをチェックするのも楽しいもの。
バレエ組曲ならば、およそ23分程度ですから、気軽に聴くことができるので入門編にお薦めです。

欧米との大きな違いはここだった

日本でもバレエ公演や観客動員数が増えてきていますが、欧米と根本的に違うのはそのファン層です。
欧米では大人、しかも男性がバレエを観るのは当然のこと。
バレエを芸術として認める愛好家たちが大勢いるのです。
子どものころから生の演奏やバレエ、歌、芝居などを経験することは豊かな感性を育みます。
人生を変えるようなパフォーマンスに出会えることもあります。
日本ではバレエに興味がある男性は多くないかもしれませんが、逆に子どもを持つパパはバレエ鑑賞がしやすいともいえます。
この機会にぜひお子さんと一緒に「くるみ割り人形」を観て、バレエ鑑賞のデビューを飾ってみてはいかがでしょうか。


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