■冷えを改善するために貼るとよい場所

下半身(みぞおちより下)に貼ると、血液の巡りがよくなります。
・足の裏→大きな血管が通っていて、もっとも効果的といわれます。冷え性の人は、夏場でもかかとに温熱シートを貼ったり靴にミニサイズのカイロを入れるとよいそうです。
・内股→ここにも太い血管が。
・おしり→よもぎ蒸しの感じですね。座ったとき熱くならないように工夫しましょう。
・お腹→ただし、妊婦さんはお腹を避けて貼るのがよいともいわれています。

■こんな症状にも
・眼精疲労など目の症状→目と腎臓は密接なつながりがあり、腎臓のある背中下方の左右に貼って温めると症状が和らぐことが多いそうです。
・首や肩のコリ→首の後ろや肩甲骨の真ん中あたりを温めます。素肌に貼りたい場合は、カイロではなく「温熱シート」を。

■貼ってはいけない場所
上半身(みぞおちより上)に貼って動いていると汗をかきやすく、かえって冷えてしまうこともあります。汗をかいたら、すぐはずすようにしましょう。
・心臓の付近→心臓は 全身に血液を送り出すためつねに運動しているので、あまり温めると むしろ負担がかかります。痛みや吐き気が起こることもあり、とくに心臓の弱い方や血圧が不安定な方は注意が必要です。シャツなどの胸ポケットに入れるのもNG。入れるならズボンの方に!
・頭部や脇の下→「体から熱を逃がす場所」なので、熱がこもりやすく発熱するおそれもあります。

肩こりには、この辺り
肩こりには、この辺り

●低温火傷にもご注意を☆寝るときははずしておきましょう!

・カイロを直接肌にあてない。
・カイロのあたっている場所を圧迫しない。
・一ヵ所に長時間カイロを当てない。
・熱いと感じたときはすぐにカイロをはずす。
・就寝時には使用しない。
・使用部位・目的が特定されているものはそれを守る。

 貼ったまま布団に入ったり ヒーターやコタツにあたっているのも、低温火傷の危険があります。赤くなりヒリヒリ痛むときはそのまま放置せず、医療機関へ。病人や高齢の方は熱さを感じにくくなっているので、ご家族などまわりの人が気をつけてあげたいですね。
寒さもこれからが本番。「小さなストーブ」のぬくぬくをもらって、冬を元気にのりきりましょう!