「あの形」の雪、見たことある?~雪の結晶の形を決めるもの~ 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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「あの形」の雪、見たことある?~雪の結晶の形を決めるもの~

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綺麗な雪の結晶(節子と大雪より)

綺麗な雪の結晶(節子と大雪より)

たくさんの雪の種類に節子も感動(節子と大雪より)

たくさんの雪の種類に節子も感動(節子と大雪より)

南岸低気圧について解説する平松さん(節子と大雪より)

南岸低気圧について解説する平松さん(節子と大雪より)

「雪ってどんな形?」そう聞かれたら、どんな形を思い浮かべますか?小さな蜘蛛の巣のような六角形の周りに樹枝状の飾りがついた、お星さまのような「あの形」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。そこで、もう一つ質問です。
「それ、実際に見たことありますか?」
実際に降っている雪の結晶ってどんな形なのか、なぜその形なのか、日本気象協会製作のアニメーション『節子(せつこ)と大雪』の映像を使いながら、ご紹介します。

あの雪の結晶、見たことある?

名古屋で生まれ育った私にとって、雪はレアもの。小学校のころ、雪が降るとそっとコートの袖にのせて、目を凝らして観察してみたのですが、そこにあるのはお星さま形ではなく、棒状のものがぐちゃぐちゃと毛糸玉のように固まったものでした。「お星さまの形の雪って本当に降るの?」と幼いながらに疑問に思ったことを覚えています。
大人になった今もその疑問は解決されないまま。周りの人に聞いてみても、見たことある人は少数派のようです。星状の雪が象徴的だと思われているのに、実際に見たことある人が少ないのはなぜなのでしょう?

結晶の形は気温と湿度で決まる

そもそも雪の結晶の形って何種類あるのでしょうか。実は、星状の形以外にも、結晶の形にはたくさんあります。針状、角柱状、角板状…、つづみ状なんていうのもあります。その数、なんと40種類以上!
その結晶の形は、作られる環境によって決まることがわかっています。つまり、雪が作られる上空の気温・湿度が、結晶の形を決めているのです。気温によって、角板状になるか角柱状になるかがかわります。湿度によって、結晶の複雑さ(樹枝などの飾りの多さ)がかわります。
このことを発見したのは、物理学者の中谷宇吉郎博士です。博士は、随筆家でもあり、「雪は天から送られた手紙」という言葉を残しています。

名古屋で「あの形」が見られなかった理由

日本で雪が降るメカニズムは、太平洋側と日本海側で違います。太平洋側で降る雪のほとんどは南岸低気圧によってもたらされます。南岸低気圧によって雪が作られる環境は、一般的に気温がそこまで低くなく、水蒸気を多く含みます。これが、名古屋ではお星さま型の結晶が見られなかった理由なのかもしれませんね。
これからの冬、もしあなたの地域で雪が降ったら、そっと雪を腕にのせてじっくりと見てみませんか?雪の結晶の形が、上空の様子をいろいろ教えてくれるはずです。雪の観察には、黒や紺などでけばけばした生地のコートが、雪が溶けにくく見えやすいためオススメです。
雪のでき方や雪が日本に降るメカニズムについて、日本気象協会のオリジナルアニメーション『節子と大雪』の中でも解説しています。お子さんや外国人の方を対象にした本アニメーションの上映会が、11/28(土)に埼玉県川口市で開催されます。「星の形の雪って本当に降っているの?」そうお子さんに聞かれて困ったことのあるお父さん、お母さん。
節子と一緒に、雪にまつわる「なぜ?」について学んでみませんか?


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