今年の冬は今のところ暖冬の長期予報ですが、それでも寒ーい冬は暖かく過ごし風邪やインフルエンザとは無縁で過ごしたいもの。
だからと言って着膨れたくないのも女心です。ダウンコート&ムートンブーツはここ何年か冬のあったか鉄板コーディネイト。でも、もうそろそろ飽きた…という声もちらほら。今年の冬のトレンドアウター&ブーツをチェックしておしゃれに冬のお出かけを楽しみましょう。

アウターは、なんといってもチェスターコート。マント型も気になります。

まずは冬の主役、コート選びから。マニッシュテイストの流行は続行中。「男前」アイテムがやはりトレンド。トラディショナルなテーラードカラーのチェスターコートはまさに「男前」アイテムの筆頭選手。元々は男性がビジネスシーンで着るカチッとしたコートでした。歴史を遡ると、19世紀のイギリスでチェスターフィールド伯爵が着たのが始まり、というのが有力だそう。素材はウール素材が主流ですが、今年はスポーツウエアでよく使われるボンディング素材(表地と裏地を接着して貼り合わせ軽くて張りがあり暖かいマテリアル、ポリエステル系が主流)やミラノリブ(しっかりと編まれた厚手ニット)素材など多種多様。いずれも動きやすい素材でデイリーウエアにはぴったりですが軽い素材の為、防寒性に於いてはダウンには負けてしまいそう。でも長期予報通り暖冬なら、着られる時期も長くなりそうですね。又、通勤電車、駅や建物、オフィスビルなどは暖房が充分効いているので屋外を長時間歩く予定がない外出にはこのくらいの軽快アウターがぴったりという方も多いですよね。某ファストファッションブランドの極薄ダウンなどをインすれば、極寒の日の外出にも対応できそうです。
今年もう一つ気になるのがマント型コート。こちらも風を通しやすく、高い防寒性は望めませんが、暖冬を期待して今年はチャレンジするのもいいかもしれません。もちろんこちらも薄手ダウンを上手に活用したりストールや帽子、手袋をプラスして真冬も上手にコーディネイトを楽しみたいですね。

ショートブーツ&ブーティは鉄板ですが、ロングブーツも復活の兆しです。

足元もマニッシュテイストは席巻中。昔はメンズしかなかったサイドゴア(写真奥のような両サイドにゴムを縫い込みファスナーが無くても着脱できるデザイン)ショートブーツやスリッポン(写真手前)などハードなデザインがおしゃれなセレクトショップやシューズショップにあふれています。今年はバリエーションも増え、サイドゴアタイプはヒールがあるもの、スリッポンタイプは爪先が少し細く尖ったものなど、あまりスポーティ過ぎるのは苦手というエレガント派の女性でも履きやすいタイプがたくさん出ています。カジュアルスタイルを楽しむ日に一足揃えるのも良いですね。
それでもやはり全身マニッシュテイストはつまらないし飽きたわ(と、言ったか真偽はわかりませんが)…というエディターやモデル達などファッションのプロ達が又ロングブーツやニーハイ(ひざ上)ブーツを履きだしました。それはたちまち海外ファッションスナップとして配信され、流行の兆しです。細身のスキニーパンツと合わせるブーツインスタイルはハードルが高いですが、ゆったりサイズのアウターやニットを合わせれば挑戦できそうですね。何より暖かく足長効果もあり女性らしいロングブーツ、寒がりの筆者は復活大歓迎です。

気になるカラーは、キャメル&ボルドー。帽子&ストールでさらに暖かさもプラスして。

最後は、気になるカラーや小物をチェック。今年はベーシックカラーでは、キャメルが注目です。キャメルはその名の通りラクダ色。少し黄色味が強い明るい茶系ですが…残念ながら日本人には難しい色です。黄色味がかった日本人のオークル系の肌色と同化しやすく顔色がくすんで見えてしまいます。よほど色白の方以外は直接顔まわりに着るのは避けた方がいいかもしれません。でもあたたかみがあり上品なキャメル色は冬にぴったりで、流行しているなら挑戦してみたいですよね。ニットで着る場合は顔映りのよくなるキレイな発色のストールを巻きましょう。又、大ぶりの短めのネックレスで首まわりを明るくするのもオススメ。これで問題は解決です!あまりにも簡単ですが、顔まわりに明るい色をプラスするだけで印象はガラっと変わります。ぜひキャメル色のニットやアウターに挑戦してみたいですね。
差し色としてのポイントカラーにはボルドー色がオススメです。強い色なので、小さい面積のシューズ、ストール・手袋・帽子など小物で取り入れるのがいいですね。筆者はボルドーのスリッポンを物色中です!
今年は帽子ならニットキャップやフェルトハット。ストールはトラディショナルなブリティッシュチェックの大判タイプがオススメです。いずれもカジュアルスタイルに取り入れやすいものばかり。
寒い冬はどうしても外出が億劫になりがちですね。でもお気に入りのアウターやシューズ、あったか小物があるだけでお出かけが楽しくなりそう。暖冬になるか寒ーい冬になるか、冬に突入しないと何とも言えませんが、寒さの感じ方は人それぞれ。快適な装いで風邪やインフルエンザに負けない冬のおしゃれを楽しみたいですね。