秋の深まりとともに、南瓜(カボチャ)が美味しいシーズンとなりました。
とくにハロウィン間近な今の時期は、カボチャのスイーツやデリカなども店頭に並び、パンプキンファンにとっては嬉しいきがり!
そうした中で、最近にわかに注目を集めているのが、「バターナッツ」というユニークな名前のカボチャです。
そこで今回は、いま人気急上昇のニューフェイス・バターナッツカボチャにフォーカス。オススメの食べ方や調理法もご紹介しましょう。

ヒョウタンのような形がユニーク! 果肉の下の部分に種があるバターナッツカボチャ
ヒョウタンのような形がユニーク! 果肉の下の部分に種があるバターナッツカボチャ

その名の通り、バターナッツのような風味と食感が楽しめる

アメリカでポピュラーなバターナッツカボチャは、南アメリカ原産の海外品種ですが、植物学分類上は日本カボチャ(東洋カボチャ)の仲間になります。
ここ近年は日本でも少しずつ人気が広まり、スーパーやデパートの野菜売り場でも見かけるようになりました。
とくに今年は、テレビや雑誌などでもたびたび紹介され、ちょっとしたブームになっています。
バターナッツカボチャの特徴は、何といってもそのユニークな姿。
形はまるでヒョウタンのよう、ツルツルした表面はベージュ色で、ちょっとカボチャとは思えない風貌です。
重さは約500グラム~1キロと、手のひらに乗る小ぶりなサイズ。どことなくキュートで可愛らしく、見ているだけでもホッコリ癒されそうです。
味も「バターナッツ」の名の通り、ナッツのような香ばしい風味と、バターのようにクリーミーな食感が特徴です。
上の部分の果肉はやや水分が多く、みずみずしいサッパリとした味わい。
種のある下の部分は、ねっとりとしていてコクがあり、フルーティーな甘味がたっぷり詰まっています。
しっとり滑らかな舌ざわりと、洋風メニューにも合う優しい甘さは、カボチャのホクホク感や、モッサリした甘味が苦手という人にもオススメです。

ポタージュにすると極上の舌ざわりの逸品に!

バターナッツカボチャは繊維質が少ないため、ポタージュにするととても滑らかに仕上がります。
バターナッツの旨みと香りが溶け込んだポタージュは、通常のカボチャのポタージュよりも風味が複雑で、舌ざわりも驚くほどクリーミー。ぜひ一度お試しあれ!
【バターナッツポタージュの作り方】
1・皮をむいてスライスしたバターナッツカボチャをオイルで軽く炒め、ひたひたの水とブイヨンを加えて柔らかくなるまで煮る。
2・1をミキサーで撹拌する。滑らかになったら牛乳を少しずつ加え、お好みの濃度まで伸ばして温める。
3・ふつふつと煮立ってきたら、軽く塩・コショウして完成!

ポタージュはバターナッツカボチャのイチオシメニュー
ポタージュはバターナッツカボチャのイチオシメニュー

煮ても・焼いても・揚げても・生でも・皮だけ(!?)でもOK

バターナッツカボチャは一般的なカボチャと同様、ソテーやフライ、味噌汁やシチューなどの具にしても美味しくいただけます。
そのまま生でも食べられるので、薄くスライス or 千切りにすれば、目先の変わったサラダにも。
生の果肉は、柿のようなシャクッとした歯ざわりと、メロンのような甘みが感じられ、ちょっとサプライズな新食感サラダが楽しめますよ。
さらに、サプライズをもうひとつ。
バターナッツカボチャは、むいた皮だけでも美味しいメニューが作れちゃうんです!
少し厚めにむいた皮を千切りにして、オリーブオイルでカリッと炒めて塩・コショウすれば、ビールやワインにピッタリなおつまみが完成!
その他、きんぴらごぼうや炒め物の具に加えても、なかなかGOODな美味しさです。
一般的なカボチャは皮むきが大変ですが、バターナッツカボチャの皮はビーラーで簡単にむけるので、手間いらずでパバッと作れるのもうれしいポイントです。
生のままでも、皮だけでも美味しく食べられて、ポタージュにすると極上の逸品に――
これまでのカボチャのイメージを大きく変えるバターナッツカボチャ。
お店で見かけたら、まずは買って試してみる価値は大ですよ!