10月── 出雲大社に全国の神が集まる「神無月(かんなづき)」の詩歌 (1/2) 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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10月── 出雲大社に全国の神が集まる「神無月(かんなづき)」の詩歌

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藤原鎌足を祭神とする談山神社(奈良県)に実る柿

藤原鎌足を祭神とする談山神社(奈良県)に実る柿

〈柿くへば鐘がなるなり法隆寺〉

〈柿くへば鐘がなるなり法隆寺〉

〈〜いづこもおなじ秋のゆふぐれ〉

〈〜いづこもおなじ秋のゆふぐれ〉

 旧暦10月の古い呼び方は「神無月(かんなづき)」です。
「かみなづき(かみなしづき)」の変化した言葉なのですが、由来は日本中の神様が出雲大社に集まり、一年の事を話し合うため、出雲以外には神がいなくなってしまうから……。
つまり「神様がいない=神無月」という伝承から、その名がついたとされています。
逆に、出雲では「神在月(かみありづき)」と呼ぶそうです。そこで今回は、秋が深まりゆく10月の詩歌を。

●秋の味覚・柿、葡萄

秋の果物の代表、柿。
柿といえば、次の句を思い出さない人は少ないんじゃないか、というほど有名なのが、

〈柿くへば鐘がなるなり法隆寺〉正岡子規

子規と仲がよかった夏目漱石は、ある時正岡子規が一度に柿を16個食べたと暴露しています(「三四郎」)。
この句のおかげか、柿は俳句と相性がいいようです。やや枯れた味わいがいっそう俳味(俳句らしさ)を感じさせて秋に似合います。柿は古くから栽培されている植物ですが、近代以前は、柿などの果物を歌に詠むことはありませんでした。

〈柿の朱を点じたる空こはれずに〉細見綾子
〈柿ひとつ貰ひて柿と遊びけり〉遠藤梧逸

同じ頃にたわわに実るぶどうですが、柿と違って、より甘く、ほのかに酸っぱく、豊かな感じがします。

〈葡萄食ふ一語一語の如くにて〉中村草田男
〈葡萄に舌をいきいきとさせ今日はじまる〉加藤楸邨

●秋の夜のものおもい

果物や作物が豊かに実る季節ですが、いつの世も人はものおもいにふける季節でもあります。
秋の夜、昔のことを思い出して考えこんだりします。


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