2015年は「国際光年』です。また、日本では9月12日は「宇宙の日」にあたります。
2015年9月12日は、ダブルで宇宙と光にまつわる記念の日となります。そんな日に、宇宙と光について想いを巡らせてみませんか?

「国際光年」と「宇宙の日」はどうやって制定されたの?

2015年が「国際光年」に制定されたのは、1015年にイブン・アル・ハイサム著『光学の書』から1000年、アインシュタインが1915年に『一般相対性理論』発表から100年…などの節目であることにちなんでいます。
また、日本では1992年の9月12日に、毛利衛さんがスペースシャトルで宇宙へ飛び立ったことを記念して、9月12日が「宇宙の日」となりました。
(注)日本初の宇宙飛行士は、1990年の秋山豊寛さん

日本人宇宙飛行士10人超!

その後も多くの宇宙飛行士が日本から誕生し、今年は油井亀美也さんが7月23日に宇宙へ飛び立ちました。
さらに8月には、JAXA(国際宇宙機構)の金井宣茂さんが2017年に宇宙へ飛び立つ予定が発表されました。油井さんは、日本人宇宙飛行士として10人目、金井さんは12人目…と、日本人宇宙飛行士がこの20年あまりで10人を超えました。
ちなみに、油井さんは長野県で育ち、天体観測が好きな少年時代に「火星に行きたい!」と明言されていたとか…。飛び立つときには「中年の星になりたい」との発言も話題になりましたが、今後の活躍とともに、帰還後の感想も楽しみですね。

宇宙を近くに感じましょう!

今年の空のイベントとしてはすでに、2月7日に北欧で、4月4日に日本で「皆既日食」がありましたね。4月の日本では雲が多かったのですが、多くの方が空を見上げたのではないでしょうか?
その後も、6月7日「金星東方最大離隔」で宵の明星の観測、夏には七夕やペルセウス座流星群…と、夜空に期待するイベントが続いています。さて、これからの楽しみはというと、もちろん「秋は月」…の前に、金星と天の川が美しく観測できます。金星はまさに今、明け方5時過ぎに東の空の低い位置に、火星が寄り添い美しく輝きます。そして20日過ぎになると、木星が加わり、火星・木星・金星の3星が明けの空を彩ります。天の川は1610年にガリレオが星の集まりであることを発見しました。夜空の背骨、ミルキーウエイなどの神秘的な呼び名で親しまれていますが、秋の夜空が一番美しく見えます。

「宇宙」にまつわるこれからのイベント

「国際光年」、「宇宙の日」、観測に相応しい季節…と、宇宙や銀河に目を向けたいこの時期に、お勧めのイベントがあります。「宙フェス」が9月26日に京都・嵐山で開催されます。
不思議な取り合わせに見えますが、会場となる嵐山の法輪寺さまは、宇宙にゆかりの深いお寺様なのだとか…。
紅葉の京都も美しいですが、仲秋の名月を直前に控えた、澄み渡る空を愛でる京都もまた楽しみですね。(詳細はリンク参照)
宙デビュー、してみませんか?

《参考サイト》
国立天文台 ほしぞら情報2015
国際光年とは? 宇宙からの光
JAXA プレスリリース