「虫の声」に耳を澄ませる…秋は音にもやってきます

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コオロギ
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猛暑・酷暑を通り過ぎ、秋雨前線も活躍をはじめています。耳を澄ませば、夜半には秋の虫たちが合唱をするようになりましたね。古来より、和歌や俳句に詠まれてきた秋の虫たち…私たちは小さいころにたくさんその名前を口にしていたのです…さぁ、いつどのように口ずさんでいたのでしょうか。 日本の童謡「虫の声」の歌詞の楽しさ 秋の風情がそこかしこに漂うころとなりました。雨上がりや夜になると、鈴虫や松虫の合唱が遠く、近く、聞こえてくるようになりました。『虫の声』というと、小学校で習った歌を思い出してしまいます。 『あれ、鈴虫がないている りんりんりんりん りぃんりん… あれ、松虫もないている ちんちろちんちろ ちんちろりん… 秋の夜長をなきとおす あゝおもしろい虫の声』 小さなお子さんでも口ずさむことができ、虫の鳴き方を覚えることもできる、楽しい歌ですね。ところで、2番は歌えますか? 実は、2番は最初に作られた時と今では歌詞が違うのです。 どう違うかというと… きりきりきりきり…鳴く虫と言えば? この歌が作られた当時(1910年)に公表された2番の歌詞は以下の通りです。 『きりきりきりきり きりぎりす がちやがちやがちやがちや くつわ虫 あとから馬おいおいついて ちょんちょんちょんちょん すいっちょん。 秋の夜長をなきとおす あゝおもしろい虫の声』 きりきりきりきり…と鳴いているのは「きりぎりす」ですね。ですが、1932年に「きりぎりす」が「こおろぎ」になりました。理由は、「きりきり…」となくのは「こおろぎ」であると判明したためです。子供たちに嘘は教えられませんから仕方ありませんが、日本ならではの韻を踏んだ表現が半減してしまったのは残念です。 虫にちなんだ名前の花が見頃です 虫は声だけでなく、その名前も活躍しています。 例えば、「マツムシソウ」という名前の花があります。学名を「スカビオサ」と言い、花屋さんなどではこちらの名前で見かけることが多いかもしれません。開花期が長く(6月~10月)場所により見頃が変わります。 富士五湖や箱根をはじめとした高原では、8月下旬から10月はじめまでが見頃です。秋雨前線が気になるところですが…ドライブやハイキングで山に行かれた時に、紫色のやさしい花を探して、夜には虫の声に耳を澄ませ、秋をしっかりと聴いてみて下さいね。 《参考文献 サイト》 俳句歳時記「秋」 角川学芸出版 童謡「虫の声」 世界の民謡・童謡

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