太陽系第9番惑星からの降格

しばらくの間、いちばん新しい太陽気の第9番惑星 冥王星は、人々の心を魅了しました。そして、その後1978年に冥王星の月カロンが発見されました。(実際は、冥王星の月ではなく、双子星。準惑星の周りを公転する準惑星)
しかし、冥王星が予想されていた、天体よりはるかに小さく軌道が大きく傾いていたことなどから、2006年6月30日国際天文学連合の惑星定義委員会にて天文学者たちが話し合い、賛否両論があるなかで、冥王星を、惑星から準惑星に降格しました。
準惑星とは、太陽を公転し、球体になるのに、十分な質量をもちながら、周辺の他の天体を排除するほど質量が大きくなく、かつ衛星でないものです。

漫画のなかにも冥王星が登場!?

アメリカで、有名なアニメの犬の名前の由来は冥王星プルートーからと言われています。
日本のマンガにも武内直子原作、美少女戦士セーラームーン セーラープルート(冥王 せつな)(冥王星を守護星に持つ時空と変革の戦士。時間と空間の狭間(テレビアニメでは時空の回廊)にある冥土の扉「時空の扉」を守って、時を司る神・クロノスの血を引く美しく孤独の番人)や、手塚治虫原作 鉄腕アトム 地上最大のロボットを原作とした浦沢 直樹リブート作品プルートーなどが有名ですね。
実は、冥王星ではなくとも、星をテーマにした漫画はたくさんあります。
これを機会に読んでみられてはいかがでしょうか。
小山 宙哉「宇宙兄弟」
柏原 麻実「宙のまにまに」
幸村 誠「プラネテス」
柳沼 行「ふたつのすぴか」
日渡早紀「星はすばる」
小山田いく「星のローカス」これまでNASAはいろんな探査機で惑星を分析して大きな功績を残しています。
ニューホライズンズ探査機の目的は、冥王星の地形を詳しく観測すること。
他にはカロンに関するデータ収集も目的としています。
冥王星系はすばらしく魅力的な系と言われていて、今回のニューホライズンズによる探査ではもっと驚くような結果が得られるかもしれません。
どんな情報を集めてくれるのか楽しみですね。
参考 マーカス・チャウンの太陽系図鑑 オライリージャパン
かくして冥王星は降格された   ニール・ドグラース・タイソン 早川書房