暑い夏の仕事帰りに、まずはキンキンに冷えたビールで「プハ~~」。最初の一口で、今日の疲れも一気に吹き飛びますよね!
そして、冷た~いビールのお供といえば、やっぱり枝豆。実は「ビールに枝豆」と言われるのには、理由があるのをご存じですか?
さらに、枝豆には夏の体に嬉しい栄養素とともに、脳や心の健康にも役立つ栄養素がたっぷり含まれているんです。
そのマルチな健康パワーと、美味しさが格段にアップする究極の調理法をご紹介しましょう。

ビールのお供に欠かせない枝豆は、心身の健康に役立つ万能選手!
ビールのお供に欠かせない枝豆は、心身の健康に役立つ万能選手!

夏バテの予防、ムクミの解消、二日酔いの緩和にも役立つ

大豆の未熟豆である枝豆(成熟すると大豆になります)は、豆・野菜の両方の利点を兼ね備えた栄養豊富な緑黄色野菜です。
「畑の肉」と呼ばれる大豆と同じく、良質なたんぱく質や脂質、レシチン、ビタミンB群、葉酸、カリウム、食物繊維、鉄分などの栄養素に富み、大豆には少ないβカロチンやビタミンCも含まれています。
枝豆に多く含まれるビタミンB1・B2は、タンパク質や脂質の分解を促してエネルギーに変える働きがあるため、夏バテの予防や疲労回復に効果的といわれています。
また、高血圧の原因となるナトリウム(塩分)の排出を促し、利尿作用を高めるカリウムも豊富なので、体内の水分調整やムクミの解消にも役立ちます。
さらに、枝豆のタンパク質に含まれるアミノ酸の一種「メチオニン」は、ビタミンB1・ビタミンCと共にアルコールの分解を促し、肝機能の働きを助けるため、飲み過ぎや二日酔いの緩和にも役立つそう。夏にビールのお供として食べられているのは、こうした理由もあったんですね。

認知症やうつ病の予防にもパワーを発揮

枝豆に含まれているレシチンは、脳や神経などの細胞膜を構成している重要な成分で、記憶力・思考力の低下や、認知症の予防に効果があることがわかっています。
加えて、ビタミンB群のひとつである葉酸は、妊娠中の女性に欠かせない(胎児の神経菅閉鎖障害を減らす)成分として知られており、一般の人も葉酸が不足すると、認知症やうつ病の発症リスクが高くなることがわかっています。
こうしたことから、レシチンと葉酸を豊富に含む枝豆は、脳の活性化や心の健康にも役立つ食材として、ここ近年大きく注目されているのです。
心身の健康に欠かせない栄養素がたっぷり詰まった枝豆。とくに、旬の今しか味わえない生の枝豆は、新鮮な風味がそのまま生きています。ぜひこの時期にたっぷり食べて、心と体の健康アップに役立ててくださいね!

塩茹でとは別次元の美味しさ。蒸し焼き調理で、旨み・甘味が格段にアップ!

では、枝豆をさらに美味しくする究極の調理法をご紹介しましょう。
その方法はいたって簡単。サヤ付きの枝豆を、そのままフライパンで蒸し焼きにするだけ。
蒸し焼きにすると枝豆の一粒一粒にジワジワと熱が伝わって、糖分を作る酵素が長時間働き、余分な水分も飛んで豆の甘みと旨みがギュッと凝縮されるのです。
【枝豆の蒸し焼きの作り方】
1・サヤ付きの枝豆を水洗いし、塩をまぶして軽くもみ込む。
2・塩をもみ込んだ枝豆をフライパンに入れる(重ならないように平らに並べる)。
3・そこに枝豆が半分隠れるぐらいの水を入れる。
4・フライパンにフタをして火にかけ、沸騰したらフタを少しずらして蒸し焼きにする。
5・時々フライパンをゆすって、枝豆にまんべんなく火が通るようにする。
6・6~7分ほど蒸し焼きにして、サヤの表面に軽く焦げ目がついたら出来上がり。
この方法で作ると、塩茹でとは別次元の美味しさにアッと驚くはず。
枝豆本来の豊かな旨み・甘みに、程よい香ばしさと食感が加わって、食べる手が止まらなくなりますよ。
もちろん、ビールが進むことも間違いナシ(飲み過ぎにはご注意)。ぜひぜひ、お試しあれ!!