夏休み突入のこの機会に考えよう。「本当に必要ですか!? 夏休みの宿題」 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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夏休み突入のこの機会に考えよう。「本当に必要ですか!? 夏休みの宿題」

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友達や兄弟に教えてもらう光景も、今ではレアかも……

友達や兄弟に教えてもらう光景も、今ではレアかも……

小学校は、もうすでに夏休みに突入しているところも多いことでしょう。
子どもたちにとっては楽しい楽しい夏休み!といったところですが、8月も終わりが近づくと宿題の存在を思い出し、一気にブルーな気持ちになる子もいるのでは?
最近では、夏休みの宿題をめぐって議論が巻き起こっています。宿題代行業者なるものが子どもに代わって、夏休みの宿題をやってくれるというサービスを提供しているのです。お金を払えば宿題も終わり……という驚きのサービスですが、そこで今回は「宿題」の意味について考えてみたいと思います。

宿題代行業者とは?

最近、メディアでも取り上げられ物議を醸した「宿題代行業者」。
その名の通り、小中学生の宿題を代わりに仕上げて代金をもらうという業者。
特に夏休み・冬休みなど長期休暇の間の宿題の依頼が多いとのこと。業者によって違いはあれど、様々な宿題に対応してくれるようで、国語・算数のドリルだけでなく、自由研究や読書感想文も請け負っているとか。
読書感想文は400字詰め原稿用紙1枚で3000円くらいから、自由研究は5000円くらいからが相場の代金のようですが、大学生のアルバイトくらいだったらちょうどよい代金といったところでしょうか?

夏休みでも休めない子どもたち

宿題代行業者が存在するといっても、当然ながらその代金を払うのは親。
つまり、代行を頼んでいるのは親ということになります。
なぜ、親は子どもに宿題をやらせないのか?とキホンに帰ると、そこには受験勉強の問題があるようです。
特に中学受験をする家庭では、学校の宿題に力を入れていない傾向があるようです。
宿題に時間を費やすくらいならば、進学塾の夏期講習に時間を費やしたいと考えるエリート志向の親も多数。
とある進学塾の夏期講習は、小学5年生で1日5時間半、小学6年生になると午前9時~17時までと、ほぼ1日がかりの講義時間になります。それが2週間以上続くのですから、遊ぶ暇もなければ、宿題をやる時間もなくなりますよね。
受験勉強に専念させたい、という親心が宿題代行業者への依頼につながっているようです。

宿題を提出しなくてもよい学校

とある学校では、夏休みの宿題を課すものの、提出義務はないという制度を採用しているところがあります。宿題を提出することが目的ではなく、どれだけ理解したかというところに重きを置いているからとのこと。
宿題を提出しなくてもよい代わりに、新学期早々にテストを行い、子どもたちの学習理解度を確認しています。この方法ならば、休みの期間にどれだけ子どもたちが頑張っていたかが分かりやすいですね。

宿題をやる理由とは?

そもそも、宿題をやる理由とは一体何なのでしょう?
学力向上のため? 読書や自由研究で想像力を豊かにさせるため?
受験用の勉強が主となっている教育方針では夏休みの宿題は、もはや形式的なものとなってしまいます。本人がやっていない宿題を見ながら、学校の先生たちがその子どもへの評価をするのならば、こんな意味のないことはないでしょう。
フィンランドなど北欧諸国では、夏休みの宿題がそもそも存在しないのだとか。それでも経済協力開発機構(OECD)発表の教育ランキング(2015年5月発表)では、76の国・地域の中で6位と上位にランクインしています(日本は4位)。これは、普段の学習方法に何かヒントがあるのでしょう。
宿題とは何か? 勉強とは何か?……。夏休みの宿題ひとつにしても、昨今の子どもを取り巻く環境には考えなければならないことが大いにありそうですが、せっかくの楽しい夏休み。
汗をたくさんかいて、日に焼けて……、大人になっても記憶に残る楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。


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