7月10日は「納豆の日」です。
納豆は健康によいといわれ、血液をサラサラにする、老化を防ぐといった効果があるといわれ、日本を代表する、日本ならではの食べ物といっても過言ではありません。
食卓でおなじみの納豆ですが、食べ方はそれぞれ好みがあり、最近はキムチやチーズも人気だそうですが、定番のねぎ、からしはやはり欠かせませんね。
納豆好きは常に「究極の納豆」を追い求めているようですが、今回は食べ方、素材、製法などにこだわりが詰まった「究極の納豆」をご紹介!

昔ながらのわらに包まれた納豆も、いまだ根強い人気を誇ります
昔ながらのわらに包まれた納豆も、いまだ根強い人気を誇ります

美食家・魯山人の納豆

美食家として知られる北大路魯山人。
最近はCMでもその存在が紹介され、話題になっていますね。
魯山人は自ら会員制の食堂「美食倶楽部」を立ち上げるほど食へのこだわりをもっていましたが、そのこだわりは納豆にもおよび、「納豆はかきまぜるほどうまくなる」……これが魯山人のポリシーだったそう。
そんな魯山人のこだわりを再現した玩具が、昨年タカラトミーアーツより発売され、話題を呼んでいることをご存じですか?
その名も「魯山人納豆鉢」。
構造と使い方はいたってシンプルです。納豆をまず容器に入れ、ハンドルを回して納豆をかき混ぜます。
回数は自動的にカウントされ、305回のところで醤油を入れる扉が開きます。
そして、424回で完成した納豆の扉が開き、究極の納豆の出来上がり!
実際に魯山人が回数を数えていたかは定かではありませんが、研究の結果、最もおいしくなるのが「424回」だったそう。“粘り”が必要な作業ですが、やってみる価値はあるかもしれません!

国内最高級の納豆「丹波黒」

私たちがふだん購入する納豆といえば、だいたい1パック100円前後ではないでしょうか。
何より、納豆が人気なのはこのお手頃価格にあるといえますが、庶民の納豆と対をなす「最高級の納豆」の存在をご存じですか?
それは、全国からお取り寄せされるほど人気が高い、納豆専門店「二代目福次郎」(秋田県)です。
「二代目福次郎」で扱っている納豆は、おおよそ1袋350~500円が相場となっており、ふつうのスーパーで売られている納豆に比べると、少しお高めといったところ。
そして驚くべきは、さらに高級な納豆があるのです。
その価格はなんと1袋2000円! その名も、兵庫県篠山産の丹波黒豆100%使用した「丹波黒」です。
「丹波黒」の特徴は、一粒の大きさが直径約2cmと超大粒なところ。
黒豆のよさが生かされた味は、何もつけなくても十分おいしいと評判なのですが、高価格にもかかわらず絶大な人気を誇る理由は、1週間に50パックしか作ることができないため、お取り寄せにも時間がかかる希少価値にあるのかもしれません。
納豆好きなら、ぜひ一度は食べてみたい希少納豆ですね。

大粒の黒豆を納豆にするとこんな感じ。こちらも美味しそう!
大粒の黒豆を納豆にするとこんな感じ。こちらも美味しそう!

日本一の納豆が決定

今年2月、「第20回納豆鑑評会」が開催されました(全国納豆協働組合連合会主催)。
この大会は納豆の日本一を決めるもので、「見た目」「香り」「味・食感」の3つの基準で評価されます。
今年、見事日本一に輝いたのは菅谷食品「国産大粒つるの子納豆」!
ちなみに、東京・青梅に本社がある菅谷食品は、今も納豆売り発祥の地と言われる江戸の製法「大江戸せいろ蒸し」を受け継ぎ、昔ながらの風味豊かな納豆づくりにこだわっています。
せいろで有機大豆をふっくらと蒸し上げることよって、素材の旨みをぎゅっと閉じ込め、食べた人の多くがそのもっちりとした食感に驚くといわれています。
こちらも納豆好きなら、ぜひ一度は食べてみたいですね。
食べ方、素材、製法……。
納豆へのこだわりは人それぞれですし、美食への飽くなき追求は、納豆一つをとってみても奥深いものがあります。
明日は納豆の日ですので、ぜひともこの機会に、皆さんにとっての「究極の納豆」を見つけてみてください。