梅雨が終わると、気になるのは蚊など害虫の発生。
眠りかけた時に、耳元でブーンという羽音を聞いたときの不快さと言ったら……!
そんな奴らの侵入を防ぐのに、必須とも言えるのが網戸です。
網戸は今では各住宅に当然のように取り付けられ、年間を通して利用されていますが、さまざまな進化を遂げているのをご存知でしょうか?
防虫・防犯など実用性に富んだものや、デザイン性の高いものなど、最新の網戸事情をチェックしてみました。

害虫の侵入を防ぐには緑のカーテンよりも網戸ですね
害虫の侵入を防ぐには緑のカーテンよりも網戸ですね

侵入者を防ぐにはメッシュを確認

網戸の目的は害虫などの侵入を防ぐこと。
当然、網の目の細かさが重要です。この細かさの単位をメッシュといい、「1インチ(2.54cm)あたりの網目の数」で決まっています。
例えば、標準的な18メッシュの場合、1インチ(2.54cm)に網の目が18本ずつ交差していて、網の目と目の間は1.15mm。
デング熱を媒介するヒトスジシマカは体長が約4.5mm、よく見かけるアカイエカが約5mmですから、この網目を通れないことになります。
40メッシュになると網目は0.64mmと超細かくなりますが、外が見えにくいという点も。
ちなみに、花粉対策用の網戸はなんと400メッシュ! どれだけ細かいことか……。
防ぎたいモノの大きさに合せた網目を使うことが大切なんですね。

需要に応じて進化する網戸

日本ではアルミサッシが普及し始めた昭和40年頃から、引き戸タイプの網戸が増えていきました。
最近では二つに折れるタイプや、アコーディオンのように収納できるタイプ、ロール状に巻き取るタイプなど形状の変化はもちろん、外からは内部が見えにくい網も使われていますが、近年はさらに進化した網戸が登場しています。
まずは、虫を寄せ付けない網戸。網に薬剤を練り込んであり、この網には蚊も止まることができないのだそう。効果のほどは約3年で、ニオイもなくペットや子どもがいても安心です。きちんと閉めておけば蚊が遠ざけられるのはいいですね。
次は、防犯性の高い網戸。夏に網戸のまま就寝したい人や、外出時に網戸にしておきたい人にぴったりです。高強度ステンレスメッシュという素材を使った網戸で、ナイフでも切れず、バールでも傷つかないというツワモノ。鍵を閉めておけば、自然の風ですやすや眠れるかも。ペットを飼っているお宅でも需要がありそうです。
また、網戸を壁紙やカーテンなどと同じように捉え、織り方や素材を工夫したり、色をつけるなど、単色だった網戸のデザイン性を高くしようという取り組みも行われているそうです。そのうち、家に合せたカラフルな網戸や模様のある網戸も出現するかもしれません。

破れた網戸は今のうちに貼り替えを

網戸をなるべく長く使うためには日頃のお手入れも大切。二か月に1回程度、濡れぞうきんやスポンジなどで優しく汚れをふき取りましょう。
ちなみに、網には寿命があります。網に穴が開いていなくても、紫外線などで劣化するため、張り替えの目安は5~6年程度なんだそう。
網が破れていたり、たわんでいたら、本格的な夏を前にした今こそ、張り替えをオススメ。
プロにまかせれば安心ですが、自分でも張り替えできます。ちょっとしたコツが必要ですが、二人ひと組でやると意外と簡単にできるので、ぜひトライしてみてください。
キレイな網戸で涼しい自然の風を取り入れて、心地よく夏を過ごしましょう。

参考URL
・網戸のマメ知識:http://www.seiki.gr.jp/enjoy/column/amido/column02.html
・虫を寄せ付けない網戸:http://www.dionet.jp/mushi.html
・防犯性の高い網戸:http://www.majestec.jp/
・デザイン性の高い網戸:http://kanaori.tokyo/
・網戸の張り替え方:http://www.cainz.com/jp/howto/sumai/amido.html

網戸の張り替えはやってみると意外と簡単!
網戸の張り替えはやってみると意外と簡単!