オシャレなカフェがそろう吉祥寺、渋谷、下北沢などで今、ハンモックカフェが密かなブームになっています。
メキシコやブラジルなどの中南米諸国に比べ、日本ではなじみの少ないハンモックですが、一度座ったらクセになること間違いなし!
全身をすっぽり包み込むフィット感は、まるでお母さんのお腹の中にいる胎児になったような安らぎを覚えます。
リピーター続出のハンモックカフェで、ゆったりコーヒーを飲みながらハンモックに身を委ねてみませんか。

ソファーとも椅子とも違う、収まりのよい座り心地
ソファーとも椅子とも違う、収まりのよい座り心地

究極のリラックスタイム

ハンモックカフェに入ったら、まずはチェアハンモックに腰掛けてみましょう。
全長2m、ベッド部1.1mの小ぶりな椅子型のハンモックは、長時間座っていても疲れないため、お茶を飲んだり読書をしたり……と、リラックスするのに最適です。ハンモックの座り方に決まりはありませんが、主な3つの座り方を紹介しましょう。
① 腰で座る
ハンモックを細く使い、足を床につけたまま、おしり部分を預けます。おしりで座るというより、腰で座るイメージ。浅く座るだけでフィット感が気持ちいいですよ。
② 背中で座る
ハンモックを広げて靴を脱いだら、中央に座ってみましょう。コツは、膝を少し曲げて足まですっぽり入れること。ハンモックが背中全体を支え、さらにフィット感がアップ!
③ 全身で座る
究極のリラックス方法は、全身を預ける座り方です。つま先まで足を入れて、ハンモックの面積を大きく使いましょう。体型に合わせて体圧を分散するので、このうえない脱力感に包まれます。

ゆりかごのような心地よさに、赤ちゃんもご機嫌です
ゆりかごのような心地よさに、赤ちゃんもご機嫌です

伝統工芸品として世界中の人々が愛用

ハンモックは、ブラジルやコロンビアの伝統工芸品が知られていますが、メキシコのマヤ族やタイのムラブリ族がつくる、少数民族のレアな技術も継承されています。
地域によって素材や編み方が異なり、サイズも豊富。ミニタイプやチェアータイプ、スタンダードタイプをはじめ、家族3人が一緒に横になれるジャンボタイプなどがあります。
中でも興味深いのは、トラベラータイプ。
持ち運びが便利な軽量でコンパクトな設計は、旅が大好きなバックパッカー用に開発されたのだとか。
いつでも、どこでも、寝床を探すのに長けたバックパッカーならではの必需品ですね。

忙しい現代人には脱力が必要

「毎日時間に追われ、気付くと頭も肩も凝り固まっている」そんな時は休日の昼下がり、ハンモックに横になってみましょう。
全身の力を抜いてまったり体を沈めれば、ゆっくり時間が流れていくのを感じられるはず。
ハンモックは思考を手放すひとときを味わえる、シンプルな贅沢アイテムかもしれませんね。
最後に、この記事を読んでハンモックを自宅に設置したい!と思った方へ。
ハンモックカフェから帰宅したら、自宅でもあの心地よさを再現してみたくなりますよね。
そうした場合、ルーフバルコニーや庭がある戸建てであれば問題ありませんが、マンション等では成人がハンモックに乗っても、その荷重に耐えうる強度の構造物(梁や柱)がなくてはならないことを、事前に理解しておきましょう。
また、ホームセンターで販売されているハンモック用キット(戸境壁と間仕切り壁に設置する金具ほか)も、マンションの規約上、設置して問題ないかをきちんと事前確認する必要があるため、購入前の下調べを忘れずに!

参照:タイの山岳民族「ムラブリ族」のハンモック専門店(リンク先参照)