季節を問わず、冷え性に悩む女性の体質改善や、新陳代謝アップに役立つ食材として、最近ますます注目されている「生姜(ショウガ)」。
一年を通して店頭に並んでいるポピュラーな食材ですが、これから夏にかけて出まわる「新ショウガ」は、この時期にしか味わえない旬の味覚です。
いつもの薬味としてだけでなく、さまざまな料理にアレンジして、新ショウガならではの柔らかな辛みと、みずみずしい食感を楽しんでみませんか?

旬の「新ショウガ」は甘酢漬けにしても美味しい
旬の「新ショウガ」は甘酢漬けにしても美味しい

茶色いショウガと新ショウガの違いとは?

一年中出まわっている茶色い皮のショウガは「古根(ヒネ)ショウガ」と呼ばれ、前年に種ショウガとして植えつけた根塊の部分を貯蔵し、翌年から随時出荷されます。
繊維質で辛みが強く、主に料理の下味や薬味として使われているのは皆さんもご存じの通り。
一方、毎年6月~8月頃に出まわる新ショウガは、種付けに使ったヒネショウガの上部にできた新しい根の部分で、収穫後すぐに出荷されます。ヒネショウガよりも辛みが穏やかで、水分を多く含んでいるのが特徴。見た目も色白でみずみずしく、皮をむかずにそのまま使えます。

お寿司屋さんの「ガリ」をオウチで作ろう!

新ショウガの美味しさをシンプルに味わうなら、やはり「甘酢漬け」がイチオシ。いわゆるお寿司屋さんの「ガリ」です。甘酢に漬け込んだ市販のガリもありますが、家庭で手づくりした甘酢漬けは、風味・みずみずしさ・シャキシャキ感が格段に違います。簡単に作れて保存もききますので、ぜひ旬のこの時期にお試しを!
【新ショウガの甘酢漬け】
●材料(作りやすい分量)
新ショウガ 200グラム
米酢 カップ1/2
砂糖 大さじ3~4
塩 小さじ2/1
●作り方
1・甘酢の材料(米酢・砂糖・塩)を鍋に入れてサッと煮立て、冷ましておく。
2・ショウガの表面に付いた汚れを軽くこそげ取り、繊維に沿ってできるだけ薄く切る(スライサーを使ってもOK)。
3・切ったショウガを5分ほど水にさらした後、熱湯でサッとゆでる(30秒~1分)。
4・ゆでたショウガをザルに広げ、冷めたら水分をしっかりとしぼる。
5・タッパーなどの保存容器に1の甘酢と4を入れ、フタをして冷蔵庫へ。
※翌日から美味しく食べられ、冷蔵庫で約1カ月保存可能。

旬の風味を炊き込んだ「新ショウガご飯」もオススメ!

その他、ショウガの爽やかな香りが食欲をそそる「新ショウガご飯」もオススメ。夏バテで食欲のない時にも、軽く2~3杯はイケちゃうかも!?
【新ショウガご飯】
●材料
米 2合
ショウガ 30~50グラム(ショウガ好きな人はタップリどうぞ)
水 370cc
酒 大さじ2
しょう油 小さじ1
塩 小さじ1/2
●作り方
1・ショウガは長さ2~3センチ、マッチ棒ぐらいの太さの細切りにする。
2・切ったショウガを1分ほど水にさらして、水気をしっかりときる。
3・炊飯器に研いだ米・水・調味料を入れてかき混ぜ、2のショウガを米の上に広げるように乗せて普通に炊く(米とショウガを混ぜ合わせると均等に炊き上がらないので注意)。
4・炊き上がったら、全体をサックリと混ぜてできあがり。
さあ、旬の新ショウガを早速購入して、オリジナルのショウガレシピに挑戦あれ!