梅雨から夏へと向かうこれからの季節、家庭でも注意したい食中毒。食べ物や調理器具に付着した食中毒菌は、数時間で何万倍にも増殖することがあるので要注意です。
そんな食中毒菌の増殖を抑制し、食欲増進や夏バテの予防にも役立つのが「ワサビ」。
日々の食事に上手く取り入れたいところですが、「そのままでは刺激が強い」「レシピや活用法が思いつかない」という声も多く聞かれます。
そこで今回は、普段の食事で美味しく・簡単・手軽に楽しめる「チューブ入りワサビ」の活用法をご紹介しましょう。

お刺身以外の料理にも、どんどん活用したい「ワサビ」
お刺身以外の料理にも、どんどん活用したい「ワサビ」

抗菌・抗酸化作用に優れ、食欲も増進

ワサビに含まれる辛み成分には強い抗菌作用があり、大腸菌やサルモネラ菌、O-157や黄色ブドウ球菌など、食中毒菌やカビの増殖を抑制する働きがあります。
また、胃潰瘍・胃がんの原因となるピロリ菌に対しても、抑制効果を発揮するといわれています。
さらに、ワサビは消化液の分泌をうながすとともに、清涼な香りと辛みが胃を刺激して食欲を増進させてくれるので、夏バテで食欲がない時にもうってつけ。
ここ最近は、ワサビのもつ抗酸化作用(体内の活性酸素を除去して細胞の老化を抑制する)から、美容と健康にも役立つ食材として大きく注目されています。

チューブ入りのワサビはラベルをチェックして!

ワサビというとどれも同じように思いがちですが、抗菌などの効果に最も優れているのが「本ワサビ」です。
ただし、市販のチューブ入りワサビは、辛みや抗菌作用が弱い「西洋ワサビ(ホースラディッシュ)」をメインに使った商品も多いので、購入する際にはラベルの表記をチェックしましょう。
●「本ワサビ」と表記がない商品 → 西洋ワサビのみ使用
●「本ワサビ入り」と表記された商品 →本ワサビを50%未満使用
●「本ワサビ使用」と表記された商品 → 本ワサビを50%以上使用
●「本ワサビ100%」と表記された商品 → 本ワサビのみ使用

チューブ入りワサビをチョイ足しするだけで、ちょっとグルメな一品に!

では、日々の食事でワサビを手軽に活用する方法として、チューブ入りのワサビを使ったチョイ足しメニューをご紹介しましょう。風味の良さと健康効果を考えるなら、やはり「本ワサビ100%」の商品を使うのがオススメです。
いつものメニューが驚きの一品に変身するワサビのチョイ足し、まずは一度、皆さんもお試しあれ!
【お吸い物の素にチョイ足し】
インスタントのお吸い物が、ちょっと高級な料亭の味に大変身。ワサビを熱いものに入れると辛みが飛んで、清涼な風味が引き立ちます。使う量は2~3cm程度(チューブから出した量、お好みで増減を)。
【インスタントラーメン・カップ麺にチョイ足し】
スープに爽やかな風味とコクが加わって、いつものラーメンが驚くほど美味しくなります。使う量は2~3cm程度(同様にお好みで増減)。
【ポテトサラダにチョイ足し】
マヨネーズとワサビを(割合は2対1)混ぜたソースで、マッシュしたポテトと具材を和えます。もちろん、スーパーのお惣菜コーナーで買ってきたポテトサラダに混ぜてもOK。マヨネーズのコクとワサビの風味がマイルドに溶け合った、ちょっと大人な味わいのオシャレな一品に。
【お好み焼きにチョイ足し】
お好み焼きのソース、またはマヨネーズにワサビを少量混ぜても美味しい! ピリッとした風味がほどよいアクセントとなって、ビールがますます進みそう。
【納豆にチョイ足し】
納豆にはカラシが定番ですが、ワサビを入れてもイケるんです。特に、コクのある黒豆納豆には、ワサビが断然オススメ。辛いものが苦手な人は、「しょう油+ワサビ+マヨネーズ」や「塩+ワサビ+オリーブオイル」の組み合わせがオススメ。
【ご飯のお友にも】
白いご飯の上にワサビとカツオ節を乗せ、しょう油を少々たらして召し上がれ! これだけでご飯2膳は軽くいけちゃうかも!? アツアツのお湯をかければ、香り高いワサビ茶漬けも楽しめます。