ここ最近、利用者が増えている「ふるさと納税」。2015年度から大幅に改正され、より利用しやすい制度になりました。今年度から利用を考えている方も多いと思いますが、日本全国、さまざまな特典が用意されていて、どこに寄附しようか目移りしてしまいますね。そんな中、“品切れ”するほどの人気を誇るのが、北海道・上士幌町の「十勝ナイタイ和牛」。そのほかにも、食の大地、北海道では、さまざまな特典があるようです。

北海道の食の特典は、海の幸、野菜、肉、加工品など、さまざまなジャンルのものがあり、選ぶのも楽しみ。
北海道の食の特典は、海の幸、野菜、肉、加工品など、さまざまなジャンルのものがあり、選ぶのも楽しみ。

改正されたのは2点。控除額が1割から2割に ! 確定申告が不要に !

「ふるさと納税」とは、地方自治体への寄附金のことです。個人が自治体に2,000円以上を寄附することにより、住民税のおよそ2割(昨年度までは1割)を上限とする金額が、所得税から還付、住民税から控除される、というものです。「納税」という呼び方ですが、実際には「寄附」&「税の控除」です。
確定申告が不要な給与所得者などは、「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を寄附先の自治体へ提出すると、住民税のおよそ2割が住民税から控除されます。つまり、実際に収めている住民税の一部を、任意の自治体へ移すことになります。
改正されたポイントは、以下の2点です。
(1) 控除額が2倍になりました。
住民税のおよそ1割だった還付・控除額が、およそ2割に拡大しました。
(2) 確定申告が不要になりました。
1年間に5つまでの自治体への寄附であれば、寄附する自治体に直接、寄附ごとに申請書を送れば、確定申告をする必要はありません。

大人気 !! 上士幌町の特典、 「十勝ナイタイ和牛」 は “品切れ” になることも

上士幌町(かみしほろちょう)は、北海道のほぼ中央にあります。大雪山系の東側に位置し、北海道を代表する山岳地帯です。
ここでは町が、日本一広い公共牧場「ナイタイ高原牧場」を運営していて、その広さは1,700ヘクタール。実に、東京ドーム358個分。この広い牧場に、牛や馬がのびのびと放牧されています。
ふるさと納税をしてくれた人への特典は、ここで生産されている和牛で、生まれも育ちも上士幌町。町内一貫で生産され、安心・安全にこだわって育てられています。「十勝ナイタイ和牛」という名称は、上士幌町をイメージしてもらえるようにと、この「ナイタイ高原牧場」から引用したものです。
この和牛が去年の夏にテレビ番組で紹介されたのをきっかけに、2014年度の上士幌町への寄附額は9億7000万円 !! 去年の約4倍にもなりました。
特典で特に人気なのが、「切り落とし&スネシチュー用」。5月前半の受付はすでに締め切られましたが、次回は5月16日に受付予定です(限定50セット)。また、定番の「焼肉用」「すき焼き用」「しゃぶしゃぶ用」「手ごねハンバーグ」なども大人気です。

上士幌町の「ナイタイ高原牧場」。このデッカイ牧場の名前を引用して名づけられた。
上士幌町の「ナイタイ高原牧場」。このデッカイ牧場の名前を引用して名づけられた。

和牛をはじめ、ジンギスカン、メロン、アワビ、カニ、ウニ…。どれも魅力的な北海道の特典

2014年度、寄附の件数が多かった北海道の自治体を見てみると、どれも“魅力的な”食の特典を贈呈しています。
ダントツの1位は上士幌町の「十勝ナイタイ和牛」。実に5万件以上の寄附が寄せられました。
また、人気の自治体を見てみると、以下の通りです。
【十勝郡浦幌町】 5000円からの低額の寄附で、魚介セットやジンギスカンセットが贈られる。
【上川郡当麻町】 でんすけすいか、米など。
【夕張郡栗山町】 アスパラ、メロン、農産物セットなど。
【幌泉郡えりも町】 えりも短角牛、毛ガニ、鮭とイクラ、ツブ貝、サンマ、ししゃも、タコなど。
【勇払郡むかわ町】 ししゃも、メロン、ホッキ貝など。
【紋別市】 ズワイガニまたは毛ガニなど。
【檜山郡上ノ国町】 アワビ、ウニ、ホッケ、アスパラなど。
【上川郡鷹栖町】 鷹栖牛、トマトジュース、お米など。
〈参考:北海道新聞2015年5月10日号〉
ふるさと納税の特典で北海道の自治体の人気は高く、中には「十勝ナイタイ和牛」のように品切れになるものも多数あります。今年度、ふるさと納税で北海道の自治体に寄附をしようと考えている方は、今から予約をしておかないと品切れになるものもあるので、お早めの予約をおすすめします。