玉子焼きに唐揚げ、塩鮭、ウインナーなど、どの家庭にも定番のお弁当メニューがありますよね。
でも、いつも通り作ったのに、梅雨時から初夏にかけては、フタを開けた瞬間「えっ? 変な匂いがする、傷んでいる?」と思うことが多くなります。
気温が上昇し、湿気が多くなるこの時期のお弁当作りは、家族の健康を守るためにも食材の傷みを防止する4つのポイントを知ることが大切。
では早速、具材選びや調理方法などの衛生ポイントをご紹介します!

初夏のお弁当作りは、ひと手間加えるだけで安心・安全・美味しくいただけます
初夏のお弁当作りは、ひと手間加えるだけで安心・安全・美味しくいただけます

ポイント①しっかり火を通す! ②しっかり水気をきる!

ポイント①しっかり火を通す!
気温や湿度が上昇してくるこの時期は、中までしっかり火を入れることが大事!
そのため、唐揚げやウインナーなどの肉類は、火が通りやすいように小さくカットしてから調理するのがポイント。キュウリやレタスなどの生野菜は傷みやすいので控え、炒めた根菜や煮物を彩りに添えると食欲をそそります。
何より、根菜は食物繊維が豊富で歯触りがよく、食べ応えがあるのでお弁当のおかずには最適です。
ポイント②しっかり水気をきる!
ほうれん草のおひたしや、ナスの煮びたしなどの汁が多い料理は、お弁当箱から汁漏れすると、雑菌が繁殖しやすくなってしまうため、水気をしっかり押さえるのがポイント。その方法として、ゴマやかつお節をふりかけて汁を吸わせれば、美味しいうえに傷みにくくなるので一石二鳥です。玉子焼きは、焼きたてをクッキングペーパーの上に置く手間を増やすだけで、余分な水分や油分を取り除くことができます。

ポイント③味付けはしっかり! ④しっかり冷ます!

ポイント③味付けはしっかり!
いつもより少し濃い目に味付けすることで、塩分が食材の傷みを防いでくれます。お弁当のごはんの上に梅干しをのせる理由は、こうした作用を考えてのことなのですが、梅肉に含まれるクエン酸に抗菌作用があるため、傷み防止には欠かせません。
また、生魚を食べる寿司に生姜(ガリ)を添えるのは、生姜に含まれるジンゲロンやジンゲロールに殺菌作用があるから。昔ながらの生活の知恵が活かされていますね。
ポイント④しっかり冷ましてから詰める
あつあつの料理やごはんは一度お皿に取り分け、充分冷ましてから盛りつけましょう。せっかく中まで火を通しても、熱いままお弁当箱に入れてフタを閉めたら台なし! 湯気が水蒸気となって温度が上がり、傷みやすくなってしまいます。裏ワザとして、自然解凍できるコロッケなどの冷凍食品を入れれば、保冷剤の役割を果たしてくれます。

お弁当作り上級者が実践する「抗菌裏ワザ」

最近、愛情がたっぷり詰まった彩り豊かな「キャラ弁」が人気を博していますが、せっかくカワイイお弁当を作っても、おなかを壊してしまっては元も子もありませんよね。
そこで、お弁当作り上級者が実践する「抗菌裏ワザ」をご紹介します。
●抗菌裏ワザ その1/お弁当箱のフタ裏にワサビを塗る
●抗菌裏ワザ その2/ごはんや食材を弁当箱に詰める前に、容器全体を酢で拭く
このちょっとしたひと手間が、食材の傷みを防いでくれるので、ぜひ明日のお弁当作りから実践してみては。もちろん、寝坊してしまった朝や、時間がないときはパパッと「抗菌シート」を使うのも◎。ワサビやカラシ成分に含まれる、アリルイソチオシアネートを含むシートは、食品に味や匂いが移らないので安心です。作りたての味をそのままに、楽しいランチタイムを過ごしてくださいね。
参照:お弁当の傷み防止の裏技(リンク先参照)