奥深い中国茶の世界──緑茶から紅茶、黒茶まで、1000種類近くある中国茶

2015/05/07 19:00

5月といえば、香り高い新茶の季節。街のお茶屋さんには、早くも今年の新茶が出回り始めています。 そんな旬のトピックとして、今回はお茶のルーツである「中国茶」にフォーカス。 意外と知らない中国茶の種類や、ちょっとセレブ(?)なウーロン茶など、中国茶にまつわるツウな話題を2夜連続でご紹介します。 ではさっそく、悠久なる銘茶の世界へご案内しましょう! ※明日の夜も「奥深い中国茶の世界2」をお届けします。どうぞお楽しみに!

数千年の歴史とともに、知れば知るほど奥の深い中国茶の世界
数千年の歴史とともに、知れば知るほど奥の深い中国茶の世界
お茶のルーツは中国にあり 緑茶、ウーロン茶、紅茶など、お茶にはさまざまな種類がありますが、これらの原料はすべて同じツバキ科ツバキ属の茶樹。そのルーツは数千年前の中国にあるとされています。 当初、お茶は皇帝や貴族の間で、解毒などの薬用として飲まれていました。それが唐の時代に庶民へと広まり、遣唐使によって日本へ伝来しました。 遣唐使の廃止によって日本のお茶は一時衰退しますが、鎌倉時代の初期、栄西という僧侶が中国からお茶の苗木を持ち帰り、それを宇治・狭山・静岡などの地に植えたことが、現在の日本茶の始まりといわれています。 1000種類近くある中国茶 日本では「中国茶=ウーロン茶」というイメージがありますが、中国で最も古く、生産量も多いのは緑茶。実際に、今も中国で一番飲まれているお茶は緑茶なんです。ちょっと意外ですよね。 中国茶は産地などを含めると1000種類近くあるといわれ、発酵具合や製法の違いで以下のように大きく分類することができます。 【緑茶】 不発酵茶。日本の緑茶は「蒸す」ことで茶葉の発酵を止めますが、中国茶の多くは「炒る」ことで発酵を止めます。すっきりとした香りと飲み口で、渋みが少ないのが特徴です。 【白茶・黄茶】 微発酵茶。いずれも生産量が少なく、大変希少なお茶として珍重されています。淹れたお茶は淡い色合いで、風味も繊細で淡麗です。 【青茶】 半発酵茶。日本でもお馴染みのウーロン茶は青茶に属します。茶樹の品種も多く発酵度も幅広いので、味や香りも多種多様で複雑です。 【紅茶】 完全発酵茶。一般的な紅茶は茶葉を刻んで発酵させますが、中国茶の多くは茶葉を刻まずに発酵させます。タンニンが少ないため渋みが出にくく、中国ではミルクや砂糖を入れずにストレートで飲みます。 【黒茶】 後発酵茶。高温多湿な場所に長期間茶葉を積んで寝かせ、菌の力で発酵・熟成させます。主なものにプアール茶があります。口の中がさっぱりするので、脂っぽい食事の後にもおすすめです。 茶葉に手間を加えた美しい中国茶も 以上の基本的な6種のほか、茶葉に手間を加えたこんな中国茶もあります。 【花茶】 緑茶・白茶・黄茶・紅茶の茶葉に花の香りを吸着させたものや、乾燥させた花を茶葉にブレンドしたもの、乾燥させた花だけのものなど、さまざまな種類があります。主なものにジャスミン茶やキンモクセイ茶があります。 【造形茶】 20年ほど前に登場した新しいタイプのお茶です。茶葉を糸でしばってさまざまな形を作り、お湯を注ぐとゆっくりと花のように開く仕組みになっています。
見ても楽しめる優雅なお茶「造形茶」
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