新玉ねぎの時期がきました!! 下処理しなくても、玉ねぎを生で食べられる貴重な時期です。旬はだいたい4月~5月。生だと辛い玉ねぎしかなくなってしまう前に、白くてみずみずしい新玉ねぎを、旬の今こそ、思う存分に食べておきたいですね!!

実が白くてやわらかい新玉ねぎ。肉厚で甘くてみずみずしい。生で食べられる貴重な時期。
実が白くてやわらかい新玉ねぎ。肉厚で甘くてみずみずしい。生で食べられる貴重な時期。

旬は4月~5月。乾燥保存しないので水分が多い。肉厚の実は透明感のある白。

普通の玉ねぎは、春に収穫して1ヵ月ほど乾燥させてから出荷されます。それに対し新玉ねぎは、乾燥させずに、収穫したらすぐに出荷されます。
新玉ねぎの形は少し扁平。その実は肉厚で、透明感のある白です。熟成していないので、「半生」というイメージ。
外側の皮は、普通の玉ねぎは茶色くてパリパリしています。これは保存性を高めるためなのですが、新玉ねぎは採れたてを出荷しているので、皮は白くてやわらかいです。
新玉ねぎは乾燥させていないので水分を多く含んでいるせいか、見ためはやや大ぶりです。

疲労回復の「硫化アリル」が豊富。生で食べて、血液サラサラ成分を効率的にとりこもう

玉ねぎに含まれる栄養素は、普通の玉ねぎも新玉ねぎもいっしょで、違いはありません。玉ねぎのあの独特の香りや辛味のもととなっているのが、硫化アリルです。この栄養素はビタミンB1の吸収を助けます。ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変える働きをし、豚肉などに多く含まれています。この2つの栄養素を一度にとると、食欲不振や疲労回復に役立ちます。また、新陳代謝を活発にしたり、コレステロールの代謝を促進したりするので、結果的に血液をサラサラにしてくれます。
ところが、硫化アリルは、水に溶けやすかったり、熱に弱かったりします。血液サラサラ成分を効率よく吸収するためには、玉ねぎは生で食べるのが一番だといわれていますが、普通の玉ねぎは辛くて…。その点、新玉ねぎなら辛味がほとんどないので、生で食べることができます。そこで、ビタミンB1と硫化アリルを同時に食べられるおススメのレシピは、「豚しゃぶサラダ」です。新玉ねぎをのスライスと、サッと湯通しした豚肉の組み合わせは、おいしくて栄養的にもすばらしい組み合わせです。疲れたときにこそ、ビタミンB1とともに、新玉ねぎを生でモリモリ食べたいですね。

スライスした新玉ねぎに削り節とポン酢。それだけでおいしいごちそう!!
スライスした新玉ねぎに削り節とポン酢。それだけでおいしいごちそう!!

傷みやすいので、冷蔵庫で保存。火を通すときはサッと短時間で。

新玉ねぎは、傷むのは頭のほうからです。スーパーなどで選ぶときは、頭の部分を軽く触ってみて、しっかりとしていて、やわらかくなっていないものを選びましょう。また、手に持ったときにズシリと重みがあって、固くしまっているものがベストです。
新玉ねぎは水分を多く含んでいて傷みやすいので、ポリ袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。買ってきたら、3日~1週間のうちに食べきりましょう。
新玉ねぎは、生で食べることが一番です。「玉ねぎを生で食べること」を目的とした野菜といっても過言ではないでしょう。普通の玉ねぎは、水にさらしただけで大事な栄養成分が逃げてしまいますが、新玉ねぎは辛味を抜かなくても、切ってそのまま食べられるので、調理法も簡単です。
やむを得なく炒める場合は、火の通りが早いので、長時間炒めているとトロトロになって、歯ごたえがなくなってしまいます。なるべく火を通す時間を短めに。また、あめ色の炒め玉ねぎを作るのには不向きです。さらに、シチューなどの煮込み料理にも向いていません。ただ、火の通りが早いので、1個を丸ごとゴロンとコンソメなどで煮込めば、おいしくいただけます。
新玉ねぎだけでなく、春キャベツや新セロリなども出回る季節。葉や実が柔らかい、若い野菜のおいしさを、今のうちに思う存分、味わっておきたいですね。

スプラウトといっしょにモシャモシャサラダで。若い野菜をモリモリ食べよう!!
スプラウトといっしょにモシャモシャサラダで。若い野菜をモリモリ食べよう!!