ピッチャーの球種が多すぎ~ ! シーズン開幕で今さら聞けない変化球の球種を、交流戦までに理解したい!

2015/04/23 11:00

プロ野球公式戦が始まり、ファンにとっては試合結果に一喜一憂する日々がやってきました。でも、実況で「今の球は○○ですね」などと言われても、どういう球種かわからなければ、今一つ面白さが伝わりません。 ひと昔前は、ストレート、カーブ、フォーク、シュートくらいでしたが、最近は耳慣れない球種が多いこと。田中将大選手の決め球スプリットをはじめ、シンカー、スライダー、ツーシーム、チェンジアップ…。ダルビッシュ選手は“七色の球”を投げるといわれていますが、どの球種がどんな軌道を描いて飛ぶのでしょうか。

変化球の球種を知って、野球をもっと楽しみたい!!
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ピッチャーの利き腕のほうに曲がる「シュート」や「シンカー」 ・シュート 比較的球速が速い球で、縦方向の変化が少なく、投げた直後は直球に近い。詰まった当たりをさせやすいのが特徴で、ゴロアウトを取りたいときに有効。シュートの目的は、とにかく打球を詰まらせること。シュートの中でも特に速度が速いものは、高速シュートと呼ばれます。 ・シンカー ピッチャーの利き腕のほうに曲がりながら、しかも落ちる球。「シンカー」と聞いて、「新種のカーブ」の略で「新カー」だと思っていた人もいるそうですが、正しくは「sinker」。英語で「沈む」の意味の「sink」からきています。決して新種のカーブではありません。横投げのピッチャーが使う場合が多く、打者に対して攻撃的な球種です。 ピッチャーの利き腕と反対のほうに曲がる「カーブ」や「スライダー」 ・カーブ ピッチャーの利き腕と反対のほうに、大きく曲がりながら落ちる球で、球速は比較的遅い。カーブは一時期、人気がありませんでしたが、ここ最近は、その球速の遅さが注目されるようになりました。速いストレートやスライダーの間に遅いカーブを挟むことによって、球速の緩急の差が30キロ以上にもなり、打者の目線を狂わせることができるというもので、今ではカーブを武器とするピッチャーも増えています。ダルビッシュのスローカーブは、ストレートとの差が50キロ以上もあるので、絶品といわれています。 ・スライダー ピッチャーの利き腕と反対のほうに、滑るように(スライドするように)曲がる球です。カーブは大きく曲がってきますが、スライダーは、ある一点で「急に曲がる」、というイメージで、斜めや縦など、曲がる方向はさまざま。縦に落ちるものは縦スライダー(通称・縦スラ)、特に球速が速いものは高速スライダーと呼ばれています。 縦に落ちる「フォーク」や「スプリット」、速い球の「カットボール」、遅い球の「チェンジアップ」 ・フォーク まっすぐ飛んできた球が、急に「ストン」と落ちるのがフォークです。カーブやスライダーがいかに回転をかけて曲げるかを重視するのとは反対に、フォークはいかに回転を抑えるかが重要となります。回転がないので、投げられた球が急に落ち、その高低差は50cm以上にもなります。打者に空振りをさせるのが目的の球ですが、ワンバウンドしやすいので、キャッチャーは後ろに球をそらさないように体でボールを止めたりします。 ・スプリット 速い球速で縦に落ちるので、高速フォークともいわれます。スプリットは、ストレートと変わらないフォームで投げられるので、打者から見ると、投げられた瞬間は直球に見えますが、それが手元に来るといきなりスッと沈んで、球が消えてしまったかのように見えます。球が速いので変化の幅は小さいのですが、打撃ミスを誘いやすい球種です。ヤンキースの田中将大選手の決め球。 ・チェンジアップ ストレートと同じ腕の振りで投げられるのですが、球速が極端に遅い球です。打者の不意をついてタイミングをずらすために投げられます。ただ、打者にチェンジアップと読まれてしまったら、気持ちよく豪快に打たれてしまう球種でもあります。 ・カットボール カットボールは、ボールをカットするように投げます。ストレートと同じ球速で飛んできて、「ストレートかな」と思ってバットを振ったら、ほんの少し軌道がずれているという意地悪な球です。小さく沈み込むように変化するので、バットに当たっても凡打になりやすい球種です。ストレートの球速が速いピッチャーに有効な球種で、球の速さが命です。 「魔球」と呼ばれる「ジャイロ」には、「ツーシーム」や「フォーシーム」がある 縦回転のストレート、横回転のカーブやシュート、無回転のフォーク。しかし、これらの回転とはまったく違う回転をする「魔球」が、第3の回転といわれるジャイロボールです。回転の軸が打者のほうを向いて飛んでくるジャイロには、「ツーシーム」と「フォーシーム」があり、この2つは軌道が正反対の動きをします。 ・ツーシーム 野球のボールにはシーム(縫い目)がありますが、ツーシームはその縫い目が非対称に回転するので、空気の抵抗を大きく受けます。ピッチャーの手を離れたときは球速が速いストレートなのですが、縫い目の空気抵抗が大きいために球速が遅くなり、打者の近くにくると急激に減速してボールが落下します。このため、打者からするとタイミングが大きくずれてしまうので、打ちにくい球といわれています。 ・フォーシーム 軌道はほぼ直線。銃から放たれる弾丸のように、回転軸が打者のほうを向いて、まっすぐ飛んできます。ツーシームとは反対に空気の抵抗が少ないので、初速と終速の差が極端に少ないのが特徴です。ボールの落差が極端に少なく、球速は速い。軌道はストレートのように重力に逆らって進むのではなく、自然と落ちるので、超高速フォークともいわれています。 5月26日からプロ野球のセ・パ交流戦がいよいよ始まります。 交流戦に向けて、球種について少しでも理解を深めておけば、野球観戦がますます面白くなるかもしれません。

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