素足で過ごすのが気持ちいい季節もすぐそこ。サンダルやミュールのおしゃれが早くも楽しみな女性も多いかもしれませんが、準備は万端ですか?
でも、体や顔はしっかりケアしているのに、足、中でも足の裏や足指の間なると、つい洗うのを忘れてしまっている人も多いのではないでしょうか。顔や体はゴシゴシ洗う必要はなく、むしろ洗い過ぎを避けるべきというのが最近の考え方ですが、くるぶしから下は別のようです。しっかり洗うべき理由と心地よく保つコツをご紹介します。

男女を問わず発症する水虫。汗をかくこれからの季節、くるぶしから下はしっかり洗いましょう!
男女を問わず発症する水虫。汗をかくこれからの季節、くるぶしから下はしっかり洗いましょう!

なぜ、しっかり洗うべきなの?

ベタベタしていたり、ニオイが気になったりする足。
足の裏は皮脂腺がほとんどないため、実は実際に脂っぽいわけではありません。
一方でエクリン腺という汗腺がとても多くあり、汗をかきやすい場所です。
汗自体にニオイはほとんどありませんが、水分の分泌が多いことや、靴や靴下で覆われていることで蒸れやすく、長時間にわたって細菌の繁殖に都合がいい高温多湿状態に。
そのため、爪や指の間の汚れがあるとニオイが発生し、白癬菌(はくせんきん)が繁殖した場合は水虫などに悩まされることになります。
水虫の場合は、かかってしまうと自然に治ることはほとんどなし。
また、かつてはどちらかといえば男性がかかるイメージでしたが、最近は女性も他人事ではないとか。
足裏・指の間・爪部分は体の他の部分とは別と考えて毎日きちんと洗い、余分な汚れや角質などを残さないことが大切です。

これでカンペキ!正しい洗い方

では、実際にはどのように洗ったらよいのでしょうか。
まずは洗面器などにお湯か水を張り、足をつけます。
十分に水を吸ったらそのままこすってある程度角質を落としてから、爪の部分にたまった垢(あか)や汚れをチェック。それから泡立てた石けんで全体を洗いましょう。
ポイントは指の間、かかと、くるぶしを重点的に洗うことと、なるべく固形石けんで洗うこと。
というのも、ボディソープに入っていることが多い保湿成分は、蒸れの原因にもなりかねないため。
また、足の裏の状態もチェックできるよう、裏返して洗いましょう。
ブラシやナイロンタオルも必要に応じて使うといいですね。専用の洗浄剤や便利なグッズもあります。

洗う以外のケアにも気を使うと◎

体質やライフスタイルによっては、しっかり洗うだけでは足りない場合も。他のケアにも注目してみましょう。
●靴や靴下の蒸れ対策
せっかく洗っても、日中の蒸れのせいで夜には逆戻り……という人も多いよう。数時間に一度・短時間でもいいので、靴を脱いで過ごす時間をつくるだけでもかなり違います。制汗スプレーや機能性素材の靴下などを使ってみるのもいいですね。
●爪を短くキープする
長くするほどい皮脂やゴミ、汚れなどでできた垢がたまりやすくなるので、爪は短くするのが鉄則。また、爪が白く濁っている場合は爪の水虫の可能性も……。ケアも兼ねてチェックしましょう。
●角質をためない
古くなった角質は細菌のエサになったり、厚くなってひび割れてしまうと、そこから細菌が侵入してしまうことも。物理的に取るやすりや軽石タイプ、薬剤で取るパックタイプなどがあるので、自分に合うものを見つけて定期的にケアするのがおすすめです。

さわやかな足で春も夏も快適に!

足の手入れ不足で、ニオイや不快感が発生するだけでなく病気になることもあるなんて、怖いですね。でも、今からきちんとお手入れすれば、素足の季節を心地よく迎えられるはず。今夜からでもさっそく初めてみましょう。
ただし、きちんと洗っても不快感が残る場合は、病気などが隠れている可能性もあり。不安な人は病院を受診しましょう。