伊豆の温暖な気候のもとに広がる早咲き桜、「河津桜」3つの不思議 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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伊豆の温暖な気候のもとに広がる早咲き桜、「河津桜」3つの不思議

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日本有数の早咲き桜として知られる「河津桜」(静岡県賀茂郡)

日本有数の早咲き桜として知られる「河津桜」(静岡県賀茂郡)

一般的に「桜」といえば、九州では3月下旬、北海道では5月初旬に開花します。
ところが、九州の開花を待たずして桜をいち早く見ることができる場所があるのをご存じですか?
その開花時期はなんと2月!「河津桜」と呼ばれる品種で、日本有数の早咲き桜として知られています。
河津駅(静岡県賀茂郡)近くの河口から河津川沿いには、約3kmにもわたる河津桜の並木道があり、町の風物詩として多くの観光客を集めるようになりました。
しかし、一体なぜこんなに早く咲くのでしょう? 河津桜、3つの不思議に迫ります。

河津桜とは?

河津桜とは静岡県賀茂郡河津町に咲く、この地域ならではの品種です。鮮やかなピンク色と
大きな花びらが河津桜の特徴です。伊豆地方の温暖な気候と早咲き桜の特徴が相まって、例年2月から開花を始めます。
日本の桜の約8割が「ソメイヨシノ」と言われていますが、河津桜は河津町でしか見ることができないことや、日本有数の貴重な早咲き桜であることから人気を集めています。毎年、開花の時期に合わせて「河津桜まつり」が開かれ、訪れる人の数は1カ月間でなんと約100万人! まさに河津町のシンボルとなっているのです。

~河津桜の不思議 その1~ 河津桜は雑草の中で見つかった?

河津桜は河津町に住む飯田勝美氏(故人)が最初に発見。1955年頃、河津川沿いの雑草の中から偶然桜の苗を見つけました。自宅の庭に植えてみたところ、1966年から開花を始めるようになりました。
当初は桜を発見した飯田氏の屋号から「小峰桜」と呼ばれていましたが、この桜が新種であることが調査の結果、判明。1974年には「河津桜」と名前が変わりました。この河津桜の原木は、今も飯田家の庭に残されており、開花時には原木を見たいと訪れる観光客の姿も多いようです。

~河津桜の不思議 その2~ なんと!開花期間は1カ月!?

河津桜は2月上旬に開花する早咲きの桜として知られていますが、驚くべきはその開花期間の長さにあります。一般的な桜の代表「ソメイヨシノ」は咲いている期間はおよそ1週間。それに比べて、河津桜の開花期間はなんと1カ月という驚異的な長さなのです! 例年2月上旬から3月上旬まで桜を楽しむことができます。
河津桜は「カンヒザクラ」という早咲きの桜と「オオシマザクラ」という遅咲きの桜の自然交配種と推定されています。1カ月という異例の長さで咲き続ける河津桜はこの2つの種類の桜の特徴を表しているのかもしれません。

~河津桜の不思議 その3~ 開花予測不可能、ワガママな桜

河津桜は開花予測がとても難しい桜として知られています。時にはお正月くらいに咲いてしまったり、そうかと思えば2月中旬くらいに咲いたりと、関係者にとっては頭を悩ませる桜なのです。特にここ数年は開花時期に大きなバラつきがあり、予測は困難となっているようです。
最近ではインターネットを通じて、各自治体が開花情報を発信しています。個人で河津町を訪れる場合はこういった情報を有効活用すると、ベストな開花時期を逃さず桜を楽しめることができそうですね。
謎に満ちた河津桜ではありますが、その美しさは本物。
河津桜の開花と同時に菜の花も見頃を迎えます。鮮やかなピンクと黄色のコントラストは一足早い春の訪れを感じさせるでしょう。ぜひ、満開の時期を狙って河津町を訪れてみてください。


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