残すところお正月まであと3日ですね。
今年の疲れを新しい年に持ち越さないためにも、質のよい睡眠とバランスのよい食事が必要ですが、「ベッドに入っても手足が冷えて、なかなか寝つけない」という人におすすめしたい、寒い季節ならではの入浴法「酒風呂」をご存じですか?
最近女性に注目される酒風呂は、湯冷め防止はもちろん、肩こり、腰痛改善、新陳代謝を促進することでアンチエイジング効果も期待できる効能豊かな入浴法。
天然成分の香りに癒され、快眠作用もある4つの酒風呂をご紹介します。

アンチエイジング効果も期待できる「酒風呂」
アンチエイジング効果も期待できる「酒風呂」

発汗を促す「日本酒風呂」

日本人なら一度は試したい、日本酒入りの「日本酒風呂」。
浴槽に5合(900㎖)の日本酒を入れることで、女性にとってうれしいさまざまな効能が期待できます。
1/普通のお湯よりカラダが早く温まるため、発汗&血行が促進される。
2/角質などの老廃物を効果的に除去する効果がある。
3/新陳代謝がアップすることで、美肌効果を期待できる。
4/日本酒に含まれるアミノ酸成分が、乾燥肌をしっとり潤してくれる。
こうした効果から、普段の入浴時より浴槽内のお湯にはっきりとした汚れを確認できるはず。ただし、毎晩「日本酒風呂」を楽しむとなるとコストも心配ですよね。そんな人は安価な日本酒や、燗冷めした日本酒を酒風呂に代用するのも賢い利用法(ただし添加物が入っている醸造酒はNG!)。さらに、香りを楽しみながらゆったり入浴したいときは、吟醸酒や純米酒がオススメです。

快眠を誘う「ビール風呂」

ビールの本場、ドイツで注目されている「ビール風呂」。
作り方はいたってシンプル! 浴槽内のお湯に約3ℓのビールを豪快に注げば、ビール風呂の完成です。ビール酵母は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などをバランスよく含む栄養の宝庫なので、この入浴法を数回繰り返せば、髪や爪にツヤとはりが出てくるのを実感できるはず。
また、ビールの苦みの決め手になるホップは、「ビールの花」とも呼ばれるハーブの一種で、その香りはラベンダーにも似たリラックス効果をもたらす作用も!
加えて、38〜40度のお湯を張った湯船に20分ほど浸かりながら深呼吸すれば、精神を安定させ快眠を促す効果があるので、夜にゆっくりビール風呂に入れば、きっと質のよい睡眠を得られるでしょう。

保温効果を高める「ワイン風呂」

最後は、有馬温泉や石和温泉で話題沸騰、見た目も色鮮やかな「ワイン風呂」です。
ワインの量は一般的な家庭の浴槽であれば、フルボトル700㎖が適量。赤ワインに含まれているポリフェノールの一種、ビタミンPの働きが血行を促進し、体を温めてくれるので、お風呂上がりも湯冷めしにくく、肩こりや冷え性などの症状を緩和してくれます。
また、渋みの成分であるタンニンが皮膚のたるみを引き締めてくれるので、アンチエイジングにも期待大と、女性にとってはうれしい限り。
ウラ技として、乾燥肌には白ワイン、油肌には赤ワインと使い分けるのが上級入浴法なのですが、気をつけたい点は浴槽に色が移る場合があること。そのため入浴が済んだらすぐにお湯を抜き、しっかり浴槽内を洗浄することをお忘れなく。

オリジナルブレンドを楽しもう

市販の入浴剤とは一味違う香りを楽しみたいとき……、
天然成分がもたらす美肌の効能にふれてみたいとき……、
わが家にあるお酒で酒風呂を作ってみませんか。
お酒の香りにさえ酔ってしまいそうな下戸の人は、少しずつ量を加減しながら試してみましょう。さらに、日本酒風呂なら柚やみかんをブレンドすれば季節感も演出できるので、まずは週一度の「酒風呂」から試してみては。