現代にも取り入れたい、年末の伝統的な過ごし方

2014/12/28 11:00

一年はあっという間…今年も残すところわずかとなってまいりました。最後の数日間を、どうお過ごしでしょうか? お勤めの方なら仕事納めを終えて、一気に大掃除からお正月の買い出しまで、と大忙し…少しでも時間を上手に使いたい、そして縁起よく一年を締めくくりたいものですね。 風習として残っていることで、現在の生活にも取り入れられることをおさらいしましょう。

29日に飾り物はしない…「九飾り」を避けて縁起良く 日本には縁起を担ぐ風習がいろいろありますが、中でも数字にまつわるものが身近にありますね。 例えば、「4」と「9」は「死」と「苦」を連想するので使わない病院が多かったり、レジなどでも人が少なかったりします。 年末には、29日は「九飾り」は不吉とされて「注連(しめ)飾り」や「干支(えと)飾り」、「門松(かどまつ)」、「鏡餅(かがみもち)」お正月用の生花などは、「28日か30日」に飾ることが良しとされています。 日持ちのする飾り物、干支飾りや鏡餅、門松・注連飾りなどは28日に飾り、生きているお花は30日に飾る(買ってくる)と良いですね。これくらいなら現代でもなんとか取り入れられるのではないでしょうか? 音から連想する「死」と「苦」だけでなく、28日と30日が縁起が良いとされる理由はと言うと… 28日は、漢数字で「二十八」と書き、「八」という文字には末広がり=どんどん栄える、という意味があります。 今よりも明日、今年より来年(送る年より迎える年)が栄えるという意味ですね。 30日は大晦日(おおみそか)の前日で、「小晦日(こつもごり)」と言います。「大晦日」は「おおつもごり」とも読みます。 これは「月隠り(つきごもり)」=月の末の日が「晦日もつごもり」と変化したものです。 大晦日は言わば、新しい年のイブ。小晦日はイブイブ…と言うと伝わりやすいでしょうか。 除夜の鐘を聴きながら「去年今年(こぞことし)」を慈しむ 大晦日、昔は一家団欒、というご家庭が多かったと思います。今は、家族そろっての大晦日という風景は少なくなったかもしれませんが、さまざまな年越しの形がありますね。 どんな過ごし方であっても、聴こえてくるのが「除夜の鐘(じょやのかね)」です。 煩悩(ぼんのう)の数と同じ108回…鐘の音は真冬の空気が振動を共鳴し、意外に遠くまで響きます。 「去年今年」という季語がありますが、去る年を惜しみつつ新たな年を迎える慈しみを込められた言葉です。 鐘の音に「去年今年」を味わうのも、誰にでもできる昔ながらの年越しですね。 皆様の「去年今年」が心穏やかな時間でありますように…。

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