クリスマス、カウントダウンイベントなども終わると、にぎやかだったイルミネーションが落ち着いて、少しさびしくなる地域もあると思います。
長崎では、そんな夜のさびしさを吹っ飛ばすかのように、年明に、「長崎ランタンフェスティバル」が行われます。

見て、食べて楽しむランタンフェス

現在は、「ランタンフェスティバル」として、長崎の冬を彩る一大風物詩となりましたが、もとをただせば、長崎在住の華僑の人たちが、中国の旧正月(春節)を祝うための「春節祭」という行事なのです。この春節祭は、長崎新地中華街を中心に行なわれていたのですが、平成6年から規模を拡大し、会場も増やして、行われるようになり、年々、規模拡大しているお祭りです。
約15,000個にも及ぶランタンと呼ばれる中国提灯や、大型オブジェが飾られ、街を彩ります。また各会場では、龍踊り、中国雑技、中国獅子舞など中国色豊かなイベントが15日間に渡って繰り広げられます。
「九州は南国=冬も寒くない」と思ってらっしゃる方も多いようですが、鹿児島、宮崎とは違って、長崎は、西の端!ランタンフェスティバルの時期は、非常に寒くなります。雪が積もる年もありますので、お出かけの際は、防寒をしっかりしていただくようお勧めします。
しかし、極彩色のランタンを見つめている間は、その美しさに寒さを忘れられますし、中華街やイベント会場には、ほかほかと白い湯気を立てた豚まん(九州ではあまり肉まんとは呼びません)やマーカオ(中国蒸しパン)といった点心を食べてあったまることができます。

開催時期は毎年異なる

演目を見て楽しいイベントだけではなく、ロウソクラリーという参加型のイベントもあります。唐人屋敷の遺構である四つのお堂にロウソクを献灯しながら巡るロウソク祈願スタンプラリーです。航海の神様(媽祖)が祀られているお堂もあるので、堂異国情緒を楽しみながら、旅の安全を祈願してみては?
イベント会場でじっくり雑技や音楽を楽しむのもよし、会場や沿道に立ち並ぶ出店で、ほかほか湯気のたつ点心やおでんといったグルメを満喫するもよし。非常ににぎやかで楽しい、おいしいお祭りです。
お祭りの規模も進化していますが、中国の旧歴の元旦から始まるため、毎年、開始時期が異なるのも特徴です。2015年は、2月19日(木)~3月5日(木)に開催予定ですので、要チェックです!