多くの家庭で新米が食卓を彩る中、皆さんのご家庭では最高に美味しい状態でごはんを食べていますか?
最近では、短時間でカリッと香ばしいおこげ付きのごはんが炊ける土鍋の人気も高く、友人や同僚と「あなたは炊飯ジャー派? 土鍋派?」なんて話題で盛り上がれるのも、日本人ならではの楽しみですね。
そんなごはん好きのために、新米をふっくら炊き上げる秘訣を伝授!
今日から早速実践して、日本人の心のふるさとともいえるごはんを「もっと美味しく」炊いてみてくださいね。

炊きたてのごはんって最高!
炊きたてのごはんって最高!

そもそも「新米」ってなあに?お米は大きく「新米」と「古米」に分類されますが、広い意味での「新米」は、秋に収穫されてから翌年に次のお米が刈られるまでのお米を指します。
ただし、販売する際に袋に「新米」と表記できるのは、収穫からその年の12月末までに精米し、袋詰めされた場合だけ。
一方の「古米」には、前々年に収穫された米を古古米・古々米(ここまい)、以下同様に、古古古米・古々々米(こここまい)、古古古古米・古々々々米(ここここまい)などの呼び名があり、「古(こ)」の数によって収穫した年から現在までの年数が判別できます。
また、古米には、新米に比べて●水分が抜けているため、炊いたときに新米より2〜3割膨れる。●米粒が硬く、粘りが少ない。●米飯の光沢や白度が低い……などといった特長も。
東南アジアや南アジアでは、粘り気が少なく炊いたときに量が増える「古米」に人気があり、日本でも酢の浸透がよいという理由で、あえて「古米」を使用するこだわりの寿司店も多いそう。米袋は、実は穴だらけ⁉市販の米袋には、お店に陳列しやすくする目的もあり、空気穴がたくさん空いています。
そのため、米袋の口を輪ゴムで止めておくだけでは、湿気からお米を守ることはできません。
加えて、お米を劣化させる三大要素(高温&湿気&酸化)をシャットアウトするためには、風通しのよい日陰に保存するのがベストなのですが、望ましくは冷蔵庫で保存するのが最良の方法といえます。
とはいえ、冷蔵庫にお米を収納するスペースがないという人は、すぐに消費しない分を小分けにして、密閉容器またはパッキンつきのビニールに詰めて保存するとよいでしよう。
購入から消費するまでの目安は、夏場であれば2週間、その他の季節でも1カ月程度で食べきるのが◎。
つまり、一度にたくさん買いすぎないことが、最もお米を美味しく食べる秘訣といえます。とぎ汁が透明になるまで研ぐのはNG! 現在のお米は高い技術で精米されているため、昔のように「力を入れて研がなくてよい」ことは、皆さんご存じですよね。
むしろ大切にしたいのは、お米に最初に吸わせる水なのです。
方法はカンタン! まず、軟水のミネラルウォーターなど好みの水(水道水でもOK)をボウルに入れ、計量したお米を入れてかき混ぜたら、すぐに水を捨てます。あとは同じ要領で何度か水を替えてすすぎましょう。
*水道水ですすいだ後、最後にミネラルウォーターを入れれば経済的です。
ちなみに、お米のとぎ汁が白いにごりは、うまみ成分の「でんぷん」が溶け出したもの。
水が透明になるまですすぐと、せっかくの香りやうまみを逃がしてしまいます。くれぐれもご注意を!ヘルシーな玄米、おうちでも美味しく食べたい「ふっくら炊く場合は、長めに(2~6時間)浸水」
「プチプチした食感を楽しむには、浸水させずすぐにスイッチオン」が、玄米を炊くコツ。
また、玄米独特の匂いが気になる人は、炊く時に少量の塩や日本酒を入れてみるとよいでしょう。匂いがやわらぎ、ふっくらやわらかく炊き上がります。
かための玄米ごはんが好みの人におすすめなのが、オリーブオイルやごま油です。
炊き上がった玄米に少量たらすと、プチプチ食感がより際立ちます。炊飯器の玄米モードなども利用して、お気に入りの炊き加減をみつけるのも楽しいですね。
お米の話をすると、ついついとまらなくなりますが、大地の恵みに感謝しつつ、今日もおいしいごはんをいただきましょう!