メダルラッシュに沸いた東京五輪で、脚光を浴びたのは選手だけではない。陰から支え続けた指導者の存在もクローズアップされた。 圧巻だったのは男子柔道だった。60キロ級の高藤直寿、66キロ級の阿部一二三、73キロ級の大野将平、81キロ級の永瀬貴規、100キロ級のウルフ・アロンと5選手が金メダルを獲得。こ...
「こんな騒動になって、一番戸惑っているのは選手たちだと思います。スポーツクライミングは国境を越えて選手たちの仲が良いんです。各種目でルートをどう攻略するのか意見交換することも珍しくありません。選手たちや指導者はこういった形で注目されることを望んでいないと思います」 ボルタリングを取材するスポーツ紙記...
「日本人であることが恥ずかしい」 SNS上でこう酷評の声が殺到したのが8日夜に行われた東京五輪の閉会式だ。 閉会式は東京スカパラダイスオーケストラの演奏で、様々なパフォーマーが登場。リフティング、縄跳び、けん玉、スケートボードを演じた。NHK中継によれば、この演出は「東京の昼下がりの公園」の様子を...
東京五輪が閉幕した。日本の獲得メダル数は、リオ五輪を大きく越え、過去最高の58個。新型コロナウイルスの影響でほとんどの競技は無観客の開催とはなったが、予想以上の盛り上がりになったといえよう。そんな五輪の興奮が冷めやらぬ中、注目を集めているのが、今回、五輪のために新設された競技施設の“今...
野球日本代表「侍ジャパン」が金メダルを獲得した東京五輪。話題になったのは選手たちの奮闘だけではない。試合の解説で評価が急上昇したのが広島、阪神でプレーした野球評論家の新井貴浩氏だ。韓国戦の試合中にSNSのトレンドワードとして、新井氏の解説が話題になるほどだった。「新井さんの解説は聞き心地がいい。選...
何もかもが異例ずくめだった東京オリンピックが8月8日、17日間の熱戦の幕を閉じた。新型コロナウイルスが感染拡大するなかで開かれた今大会は、多くの感動シーンが生まれた一方で、「オリンピックとは何か」という問いに直面する日々だった。 それでも、オリンピックに参加した関係者はそれぞれに“思い...
東京五輪最終日は8月8日、さいたまスーパーアリーナでバスケットボール女子の決勝があり、日本は米国に75―90で敗れ、銀メダルとなった。同競技で日本がメダルを獲得するのは男女を通じて初めて。米国は7連覇を達成した。* * * 平均身長で8センチ低い日本は第1クオーター(Q)、14―23と9点リー...
8月8日、東京五輪の閉会式に天皇陛下の名代として秋篠宮さまが出席する。コロナ禍で皇室と国民の距離が開くなかで、秋篠宮さまの閉会式出席で、皇嗣としての存在感は増すのか。* * * 賛否の別れたコロナ禍で五輪開催。一方で、国民との距離が離れていた令和皇室にとって五輪が重要な節目となったのは間違い...
メダル獲得のためには多くの難しい技に挑戦して高得点を狙わなければならないが、同時に高難度の構成はリスクもはらむ。新体操団体日本代表・フェアリージャパンの東京五輪での戦いは、採点競技に共通する難しさを改めて感じさせた。 2018年のルール改正でDスコア(難度)の上限が撤廃され、世界で表彰台に立つには...
コロナ禍での開催という難題を突きつけられた中、連日に渡るメダルラッシュとなった東京五輪。無観客開催によってテレビで観戦する日本人が多かったが、そこで生まれたのが、印象深い「言葉」の数々である。 大会初日の7月24日、多くの日本人が驚いたのが、体操・内村航平の“落下”だった。...