「It's great to be back in the states!!!!!(アメリカに戻れて最高だぜ!!)」

 5月9日、ツイッターでこうつぶやいたのは、今季鳴り物入りで福岡ソフトバンクホークスに入団したはずのブラッド・ペニー投手(33)。その前日、「日本になじめない」との理由で自主的に退団したばかりだった。

 ペニーは今季、メジャー通算119勝の実績を引っ提げ、推定年俸2億3千万円と破格の待遇で来日。だが、登板はわずか1試合、3回1/3を6失点と無残に打ち込まれて終わった。

 野球解説者の江本孟紀氏はこう話す。

「練習はサボるし、初登板後に肩が痛いと言って米国に帰ってしまった(検査の結果、異常なし)。ソフトバンクはFAやメジャー移籍でごっそり抜けた主力の穴を埋めようと実績に飛びついたのでしょうが、見抜けなかったフロントも悪い」

 ダメ外国人と言えば1997年に阪神入りしたグリーンウェルが有名。「通算打率3割」の触れ込みで年俸3億6千万円(推定)で契約したが、7試合に出場しただけでケガを理由に帰国してしまった。

「ペニーもそれに勝るとも劣らない、歴代最低クラスですよ。いまどき珍しいほどタチが悪い」(江本氏)

 球団関係者によると、再来日して4月下旬に秋山幸二監督と面談した際も、Tシャツにハーフパンツ姿で周囲をあきれさせたという。

※週刊朝日 2012年5月25日号