チカバであそぼっ。近場で発見! 新しいワンダーランドを訪れて〈こども本の森 中之島」〉 |sesame mag WEB|AERA dot. (アエラドット)

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好きな本を好きな場所で。子どもたちの素直な眼差しと豊かな感受性を大切にする「物語」の聖地「こども本の森 中之島」。ここでの触れ合いをきっかけに、新たな本との世界を紡いでいこう。

チカバであそぼっ。近場で発見! 新しいワンダーランドを訪れて〈こども本の森 中之島」〉


まだ会ったことのない世界に触れに
「こども本の森 中之島」


「子どもたちがさまざまな本を手にとり、無限の創造力や好奇心を育んでほしい。本の中の言葉や感情、アイデアに触れ、自分と違う人や暮らしが在ることを知ってほしい」そんな思いからこの7月にオープンした「こども本の森 中之島」。重要文化財の大阪市中央公会堂や東洋陶磁美術館など古い建築物が立ち並ぶ中之島公園内に位置し、絵本や物語の文化が引き継がれていく「物語の聖地」として、これから歴史を刻んでいきます。



壁一面本に囲まれる館内は、大階段を中心に3フロアで構成。秘密基地のような場所がいくつもあり、子どもたちが自分の世界にこもって本に親しむことができる作りに。選書は、ブックディレクター 幅允孝さん(BACH)によるもの。「子どもたちのまっさらな心に語りかけるものが詰まった愉快な本箱」「絵本や物語の文化が代々引き継がれていく聖地」、そんな場所へ成長させていきたいという思いのもと、ジャンルや時間にとらわれず、子どもたちの心に寄り添うような多様な本がそろいます。
心のおもむくままに手にとる本は、新しい出合いの入り口です。




ひとつの言葉をきっかけに知る物語。
新たな世界に触れ、広がる知識の輪。
知らなかったことを知る喜びは本のちから

〈写真左〉言葉の彫刻
本の中から抽出された印象的なアフォリズム(短文)が、立体文字となり空間に浮かびます。本来、本を手にとらないと触れることのできない言葉を、自然と子どもたちの目に飛び込ませ、一文が持つ魅力で読み始めるきっかけを作ります。

〈写真右〉本のかけら
館内のいちばん奥にひそむ、なにもない円筒形のスペース。ここでは、子どもたちの本への興味の入り口になるような、いくつかの本から切り取られた物語の言葉や映像作品を上映。ぼんやりと薄暗い空間を駆け巡る映像は、子どもたちの心をとらえ、もっと知りたい、触れてみたいと、その物語の世界へといざないます。





安藤忠雄さんらしい仕掛けを体感

大阪市の中心部に流れる堂島川と土佐堀川にはさまれた、中之島公園の風景になじむ曲線を描く建造物は、建築家の安藤忠雄さんによる設計。館内は、全面本棚の壁に囲われた吹き抜けの空間となり、その中を階段、ブリッジ通路が迷路のように巡り、子どもたちの好奇心をくすぐる、氏らしい仕掛けがあちこちにほどこされています。エントランス・ポーチで出迎える「青いりんご」も安藤さん作のオブジェです。

「この国のこれからを支えていく子どもたちに、豊かな感性を育んでほしい。手軽で瞬時に情報を入手できるインターネットとは違い、読書は心の栄養になる」。この場所に込められた安藤さんの言葉です。

青いりんご
米国の詩人、サムエル・ウルマンの詩「青春」をモチーフに、「若さとは、年齢でなく心の持ちようだ」というメッセージに共感し、安藤忠雄さんがデザインしたオブジェ。
「なぜ青りんごがここにあるのか」「永遠の青春とはなんなのか」
安藤さんからの問いかけです。



まだまだ以前のように思いっきり旅やお出かけを楽しむことはできませんが、
ステイホーム期間が続き、外へ出たい気持ちがむくむくと湧き上がってきているこの頃。
遠くへは行けなくとも、近くの気になるスポットを訪れてみませんか? 


こども本の森 中之島
大阪市北区中之島1-1-28 TEL 06-6204-0808
開館時間/9時30分~ 17時 休館日/月曜(祝日の場合は開館、翌平日は休館)、蔵書整理期間、年末年始 
※来館にはWEBからの予約が必要。詳しくは、WEBサイトをご覧ください。
kodomohonnomori.osaka


photograph / SATOKO TSUTSUI 
model / MARIKO HANDA, MORI IMAGAWA(sesame 40 love model)
※sesame2020年11月号より抜粋









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