ファッション×アートを表現する展覧会 |sesame mag WEB|AERA dot. (アエラドット)

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写真左/〈ドレス・コード? — 着る人たちのゲーム〉 COMME des GARÇONS 2018年春夏 京都服飾文化研究財団蔵 photo: 畠山崇 写真右上/〈写真とファッション 90年代以降の関係性を探る〉 アンダース・エドストローム 〈Martin Margiela spring/summer 94〉より 1993年 作家蔵 ©Anders Edström 写真右下/〈Treasures of Fashion ヴァレリー・スティールの審美眼〉 展示室風景 第1章ロココ

新型コロナウイルスの影響により休館となっていた美術館、展覧会も徐々に再開。オンラインビューイングによる新しい試みも多く見られましたが、やはりアートは実物を生で観て実際に体感してこそ、真の美、迫力が伝わるもの。今回は、「ファッション」をテーマとする展覧会をご紹介します。

ファッション×アートを表現する展覧会



ファッションが語るアート


ファッションは、「ただ着るもの」ではなく、その時々のトレンドやスタイルの反映をはじめ、時代や地域、文化などによるさまざまな様式の中で、自分自身を表現するものであり、コミュニケーションツールのひとつとして、日常に存在。「消費される存在」のファッションが、どこからアートとしての成り立ちを見せるのか。時を経てアートとなるもの、写真を通してひとつの作品となるもの、文化・慣習の違いよりアート性を持つもの、それ単体として、また着ることによりアートとして成り立つもの。さまざまな形の「ファッションから生まれるアート/アート性」を展開する美術展を紹介します。



「ドレス・コード? — 着る人たちのゲーム」
東京オペラシティ アートギャラリー


ファッションの背景にある暗黙の〈ドレス・コード〉ともいえる規範やルール。それらをめぐり繰り広げられる私たちの装いの実践(ゲーム)、着る人とそれを視る人との関係性、さらには衣服を通じた私たちと現代社会のつながりを、13のキーワードで見つめ直す本展。京都服飾文化研究財団が収蔵する衣装コレクションを中心に、ファッションとアートのほか、映画やマンガなどに描かれた衣装も視野に入れながら、300点を超える作品で構成されます。

Vetements ショー・ヴィデオ 2017年秋冬 Courtesy of VETEMENTS


京都、熊本会場を経て開催される東京展では、2020年春夏のノワール ケイ ニノミヤや、2016-17年秋冬のコム デ ギャルソンの衣装作品が初出品。青山悟、ハンス・エイケルブーム、マームとジプシーなどの作品も、東京展独自の展示方法で公開されます。

[出品予定]
ALAÏA、Burberry、CHANEL、COMME des GARÇONS、DIOR、FENDI、GIORGIO ARMANI、GUCCI、ISSEY MIYAKE MEN、JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS、KOCHÉ、LOUIS VUITTON、noir kei ninomiya、Paul Smith、Thom Browne、UNIQLO and J.W. ANDERSON、Valentino、Vetements、Vivienne Westwood、Yohji Yamamoto、YVES SAINT LAURENT、石内都、アンディ・ウォーホル、森村泰昌ほか

■期間/2020年7月4日(土)〜8月30日(日)〈事前予約制〉 
※新型コロナウィルスの影響により、当初予定されていた2020年4月11日(土)〜6月21日(土)の会期を変更。
※入場には予約が必要(詳細は公式サイトにて告知されます)。
■会場/東京オペラシティ アートギャラリー
■住所/東京都新宿区西新宿3-20-2
■問い合わせ先/03-5777-8600(ハローダイヤル)
■開館時間/11:00~19:00(入場は18:30まで)
■休館日/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月2日(日)〈全館休館日〉
■料金/一般 1200円 大学・高校生 800円 中学生以下無料
※同時開催「project N 79 糸川ゆりえ」の入場料を含みます。
■公式サイト/www.operacity.jp/ag/exh232/



「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」
東京都写真美術館


写真は、衣服が持つ魅力を伝える役割を担い、ときには衣服そのものよりも人々を惹きつけ、時代を象徴するイメージを生み出してきました。1990年代にはファッションの魅力を伝えるという枠を超え、人々に訴えかけるイメージを作り出す写真家や、インディペンデントなスタンスで情報を発信するファッション誌が登場、人々の考え方やライフスタイルにも影響を与えました。インターネットが普及した2000年代以降は、SNSを通しリアルタイムで情報が入手できるようになるとともに、セルフィー(自撮り)に代表されるように、自身も情報発信をする側へと変化してきています。本展では、そうした「写真とファッション」をテーマに、1990年代以降の写真とファッションの関係性を探ります。

髙橋恭司《 Tokyo Girl》〈The Mad Broom of Life〉より 1992年 作家蔵 ©Kyoji Takahashi, courtesy of nap gallery


長年にわたり文化誌『花椿』の編集者としてファッションやアートの世界を見つめてきた林央子を監修に迎え、数多くのファッション写真を手がけるアンダース・エドストロームや髙橋恭司の写真作品をはじめ、新進気鋭のファッションレーベル・パグメントとホンマタカシによる初公開作品など、写真・映像・インスタレーションによる101点に及ぶ多彩な表現を紹介。

■期間/~2020年7月19日(日)
■会場/東京都写真美術館 2階展示室
■住所/東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
■問い合わせ先/03-3280-0099
■開館時間/10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで) ※夜間開館は休止
■休館日/月曜日
■料金/一般 800円ほか小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料
■公式サイト/topmuseum.jp
※新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、入場制限などを実施。来館の際は、公式サイトをご確認ください。



「Treasures of Fashion ヴァレリー・スティールの審美眼」
神戸ファッション美術館


ファッションを扱う教育機関として世界的に有名なニューヨーク州立ファッション工科大学。そこに併設するミュージアム(略称MFIT)のディレクター兼チーフキュレーター、ヴァレリー・スティールをキュレーターに迎え、神戸ファッション美術館の所蔵作品約150点をセレクトした本展。第1章から第4章の4部構成となり、「ロココ」「シャネルと彼女のライバルたち」「日本と西洋のファッション」「ファッション:イメージと対象」を展開します。

「デルフォス」ドレス1920年頃、「キモノ」ジャケット1925年頃、マリアノ・フォルチュニィ

多くのキュレーター活動とともに多方面で活躍、ファッションに関する著書は30冊以上にのぼるヴァレリー・スティール。ワシントンポスト紙において「ファッション界で最も聡明な女性」とも称されています。そんな彼女の監修による18世紀のロココから現代までの西洋のドレス、ファッション写真など、神戸ファッション美術館の新たな魅力を紹介します。

■期間/~2020年8月30日(日)
※新型コロナウィルスの影響により、当初予定されていた2020年4月18日(土)〜6月21日(土)の会期を変更。
■会場/神戸ファッション美術館
■住所/兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1 
■問い合わせ先/078-858-0050
■開館時間/10:00~18:00(入館は17:30まで)
■休館日/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
■料金/一般 1000円 大学生・65歳以上500円 高校生以下無料
■公式サイト/www.fashionmuseum.or.jp


この秋には、アート・ディレクター、デザイナーとして、多岐に渡る分野で新しい時代を切り開きつつ世界を舞台に活躍した、石岡瑛子(1938-2012)の世界初の大規模な回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」の開催も東京都現代美術館で決定。アートとしてより注目される「ファッションの可能性」を探る展覧会で、新しいファッションの表現に触れて、もっと自由におしゃれを楽しんでみて!





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