※写真はイメージです
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 新型コロナウイルスの流行によって社会が大きく変化し、職場や家庭環境が大きく変わった方も多いでしょう。変化は心に負担をかけるため、自分では気づかなくても、心に疲れがたまっている人もいるのではないでしょうか。今回は心の疲れの解消法について、精神科医の大野裕先生にお聞きしました。前編・後編にわたってお伝えします。(セルフドクターWebより転載)

【図版】心が疲れたときに試したい「7つのコラム」はコチラ

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環境変化で負荷がかかる心の健康に目を凝らして

 新型コロナウイルスの流行により「新しい生活様式」が提唱されるなど、社会が大きな変化を迫られました。それに伴い、職場や家庭環境が大きく変わった方も多いのではないでしょうか。

 環境が揺れ動く時期に気をつけたいのが「心の健康」です。特別疲れることをしていないのになぜか気持ちが暗くなる… …そんなことはありませんか? 今までは旅行で日常を離れたり、友達とのおしゃべりでストレスを発散していたりする人も多いでしょう。でも最近は、今までと同じ形で気分転換をすることが難しくなり、気分が塞いでしまうという声も耳にします。

 心の疲れはなかなか自覚するのが難しいものです。ストレスがたまってきたなと感じたら、「どんな物事で気分が塞ぎ、何があると気分が晴れるのか」など、自分の心の動きをキャッチし、認識することが第一歩となります。私たちには、心の疲れを回復させる力が備わっています。この力は日々の暮らしに取り入れ習慣化することで、鍛えることもできます。ストレスが多い暮らしの中でも、心の回復力を高める習慣を身につけ、スーッと軽やかな日々を過ごしましょう。

<心の疲れをチェックしてみよう>

過去30日の間にどれくらいの頻度で次のことがありましたか。
(全くない=0点、少しだけ=1点、ときどき=2点、たいてい=3点、いつも=4点)

1.自分が神経過敏になっていると感じましたか? (  点)

2.自分がそわそわ、落ち着かなくなっていると感じましたか?(  点)

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うつ病や不安症の可能性が高い人は…