※写真はイメージです
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馬場先生おすすめの腸活レシピ「人参とかぼちゃの豆乳スープ」
馬場先生おすすめの腸活レシピ「人参とかぼちゃの豆乳スープ」

 便秘ぐらいと軽視してはいませんか? 便秘になると腸内に溜まった老廃物の毒素が血液を介して全身を巡り、疲労や肌荒れなどの不調につながります。さらには人体最大の免疫器官である腸が正しく働かなくなると免疫システムがうまく働かず、病気になりやすい体に。今回は、女性の更年期と便秘の関係について、日本橋レディースクリニック院長の馬場真木子先生に聞きました。(セルフドクターWebより転載)

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Q:女性の更年期は、便秘になりやすいって本当?

 加齢と共に筋力や体の機能が低下すると、腸のぜん動運動も自然と低下し、便秘になりやすい状態に。このため、高齢になるに連れ、善玉菌よりも悪玉菌が優位になる傾向があることが分かっています。加えて、男性よりも女性が便秘になりやすいのは、女性特有の要因も影響します。

 特に更年期は、女性ホルモンのバランスが崩れて自律神経が乱れがちに。すると、自律神経によってコントロールされているぜん動運動も悪くなり、便が滞りやすくなります。また、更年期には倦怠感や気分の落ち込みなどの不調が現れやすいため、ついつい体を動かす機会が減ってしまいがちになることも便秘を招くと考えられます。その他、月経前に便秘になる女性も多いのは、女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が高まることで、ぜん動運動が抑えられてしまうからです。

 便秘を「いつものこと」と放っておくと、さらに悪玉菌がどんどん増えて悪循環になってしまいます。便秘になりやすい年齢や時期を意識して、腸内環境を整えるケアを心がけるようにしましょう。

Q:大腸がんの可能性もある便秘の症状とは?

 がんの中で女性の死因第1位となっている大腸がんは、40代から発症率が高くなっています。便秘といっても、排便が頻回で少量しか出ない、便が細くなった、排便に出血や腹痛を伴う、家族に大腸ポリープや大腸がんの人がいるといった場合は、大腸がんなどの大腸疾患の可能性もあります。こうした症状が見られたら、市販薬を使用する前に、医療機関を受診することが重要です。また大腸がん検診で便潜血反応が陽性の場合も、必ず受診しましょう。

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