「早期教育は意味がない」慶応医学部教授が指摘、その理由とは (4/7) 〈出産準備サイト〉|AERA dot. (アエラドット)

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「早期教育は意味がない」慶応医学部教授が指摘、その理由とは

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高橋孝雄(たかはし・たかお)慶應義塾大学医学部 小児科主任教授 医学博士 専門は小児科一般と小児神経1982年慶応義塾大学医学部卒業後、米国ハーバード大学、マサチューセッツ総合病院小児神経科で治療にあたり、ハーバード大学医学部の神経学講師も務める。1994年帰国し、慶應義塾大学小児科で現在まで医師、教授として活躍する。趣味はランニング。マラソンのベスト記録は2016年の東京マラソンで3時間7分。別名“日本一足の速い小児科教授”。

高橋孝雄(たかはし・たかお)
慶應義塾大学医学部 小児科主任教授 医学博士 専門は小児科一般と小児神経
1982年慶応義塾大学医学部卒業後、米国ハーバード大学、マサチューセッツ総合病院小児神経科で治療にあたり、ハーバード大学医学部の神経学講師も務める。1994年帰国し、慶應義塾大学小児科で現在まで医師、教授として活躍する。趣味はランニング。マラソンのベスト記録は2016年の東京マラソンで3時間7分。別名“日本一足の速い小児科教授”。

高橋先生:親としてやらせてみたいことがあるのなら、是非、やらせてみたらいいと思いますよ。ただし、早くできるようになる、ということはあるでしょうけど、それ以上でもそれ以下でもない…つまり、将来的に結果は大きくは変わらないと思います。2歳から水泳をやっているからといって、親が平均的な運動能力の場合、子どもがオリンピック選手になるかというと、その可能性は低いと言わざるをえません。だから、習いごとを始めた以上は「2年間続けるべし」「週3日はやるべし」などということにこだわらないほうがいいですよ。子どもが嫌がる習い事であるなら、“無理せずやめさせたらどうですか”、“他にやってみたいことを試してみてはいかがですか”と私ならアドバイスします。

K:う~ん、そんなものですか。やると決めたら、やるっていうのは美徳とされるじゃないですか。親としても「続ける力」を養いたいとも思いますし。嫌がったらやめようというスタンスだと、「意志の弱い子」になってしまうか心配です。

高橋先生:いや、そうすることで意志の弱い子になるということはないですよ。

K:そうなんですか!

高橋先生:ええ、その子の持つ性格や性質も、環境要因よりも遺伝子要因で決まる部分が大きいですから。早くから水泳をやらせたら水泳のオリンピック選手になり、幼稚園のうちに算数をやらせたら数学者になり…ということには普通なりません。ですからスポーツや習い事は楽しみとしてやるのが良いと思います。意志の強い子に育てるためにするという考えでは決して良い結果は得られません。ご自分が果たせなかった夢を子どもでかなえようとするのはどうかと思いますよ。

K:耳が痛いです(笑)。でも、自分の夢を子どもに託したくなるものですよねぇ。

高橋先生:子どもにさせずに、今からでも遅くないですからご自分でやってみてください(苦笑)。もちろん、「何が好きか」という嗜好も遺伝する可能性があるので、両親の得意なこと、好きなことを子どもにやらせてみたら、それが向いていたということは十分にありえます。それはいいと思うんですよね。ただ、神様が作った――つまり遺伝子が作った――その子の才能を「無理強いの早期教育」で捻じ曲げないほうがいい。無理をしないほうがいいと思います。


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