学習効果は期待できない? 専門家が指摘する”0歳教育”の本当の話 (2/5) 〈出産準備サイト〉|AERA dot. (アエラドット)

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学習効果は期待できない? 専門家が指摘する”0歳教育”の本当の話

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玉川大学教授・岡田浩之先生

玉川大学教授・岡田浩之先生

「もちろん、教育熱心な親御さんを否定するわけではありません。それどころか、教育熱心であることは、行きすぎなければ、決して悪いことではないでしょう。でも、やらせたから優秀になるとか、その効果を期待しすぎるのはよくないと思います」

 0歳からのお稽古ごとは、いい意味で「ゆるく」やるのがママやパパ、そして子ども本人にとっても幸せなことなのかもしれません。

「そして何より重要なことは、子ども同士を比べないこと。『うちの子はよその子と比べて発達が遅いようだ』と心配する親御さんは実に多いのですが、そもそも子どもって、一人ひとりの発達の差がとても大きいんです。言葉をしゃべり始める時期とか、歩き始める時期とか、早い子と遅い子では1年ぐらい違います。でも、早くしゃべり始めたから優秀で、早く歩き始めたら運動能力が優れているということはありません。子どもの発達のしかたには、ばらつきがあるというだけのこと。だから子どもを比べるのは意味がないってことは、分かっていただきたいですね」(岡田先生)

 子ども同士の出来不出来に一喜一憂するのではなく、その子どもが以前より少しでも上達したか。そして、出来るようになったら全身全霊で子どもをほめてあげて、ポジティブな気持ちを育むこと。そういう親としての“基本動作”が何より大切なことのようです。

●主役は赤ちゃん。でも新米パパ・ママにも新しい体験が待っています。

 専門家の意見は、「0歳児教育でその子どもの本来持つ能力が上がることは考えられない」というもの。そう考えた時、それでは0歳児教育は無意味なのかと思ってしまいがちですが、そういうことでもないようです。

 東京・勝どきにある子育て支援施設「グロースリンクかちどき」では0歳児教室も開いており、地域のママに大好評なんだとか。同施設を協働運営するPIAZZA株式会社コミュニティ事業責任者・吉澤晶子さんはこう言います。

「お歌を歌ったり、踊ったり、体を動かしたり…いろいろな体験を通じて赤ちゃんはいろいろなことを学んで行きます。そして何より赤ちゃんもママも笑顔になれる、それが0歳児教室の最大の利点かもしれません」

 同施設がある東京の臨海エリアは、近年30~40代の子育て世代の流入が急増しています。そういう地域で暮らす子育て中のママは得てして孤独になりがち。0歳児のお稽古ごとに通うことは、そういう孤立しそうなママを助ける効果があるのではないかと吉澤さんは指摘します。


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