寒さが本格化!だから知っておきたい「妊婦が冬に気をつけるべきこと」 (1/5) 〈出産準備サイト〉|AERA dot. (アエラドット)

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寒さが本格化!だから知っておきたい「妊婦が冬に気をつけるべきこと」

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 誰もが体調を崩しやすく、冷えや乾燥も気になる冬。お腹に赤ちゃんのいる妊婦さんはどのようなことに気をつけて、毎日を過ごせばいいのでしょうか。専門家にお話を聞いてみました。

●産婦人科の権威、栄養学のプロが真っ先にあげたのは「感染症」対策

 それではまず、冬の妊婦さんがいちばん気をつけたいことについて、産婦人科医で慶應義塾大学名誉教授の吉村泰典先生にお話をうかがいました。

「やはり冬はインフルエンザ対策です。妊婦さんには必ず、抗インフルエンザワクチンを接種してもらいたいです。ワクチンと聞くと、怖いと感じる妊婦さんも多いでしょうが、不活化ワクチンである抗インフルエンザワクチンは打っても大丈夫。子ども、高齢者、妊婦さんはインフルエンザにかかると重症化してしまう“三大弱者”ですから、早めに接種することが望ましい。できれば例年流行が始まるちょっと前に打つのがいいですね」(吉村先生)

 ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類があります。生ワクチンは生きた細菌やウィルスを繰り返し培養して、病原性が弱くなったものから選んで作ったもので、不活化ワクチンは、細菌やウィルスをホルマリン処理するなどして毒性を弱めたもの。妊娠中に生ワクチンを打つことはできませんが、不活化ワクチンなら大丈夫。“有益性投与”と言って、ワクチンを打つことで高い効果が得られるときは、投与すべきという考え方が医学の世界では一般的なのだそうです。

 今年は例年より早い時期からインフルエンザの流行が始まりました。こんなとき、予防接種をまだ打っておらず、万が一インフルエンザにかかってしまったらどうすればいいのでしょうか?

「その場合はタミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬を処方してもらってください。妊婦さんがこれらの薬をのんでも問題ありません。また、家族がインフルエンザにかかった、インフルエンザの人と接触してしまったなどという場合にも、予防的処置として抗インフルエンザ薬をのむことを推奨しています」(吉村先生)

 なるほど、インフルエンザはお薬で対処することができるのですね。ちなみに風邪などインフルエンザ以外の症状があらわれたとき、妊婦さんはどうすればいいのでしょうか。

「基本的に妊娠中は、お薬はのまないほうがいいと言われていますが、咳止め、鼻水止め、抗生剤などいわゆる風邪薬は、基本的にはのんでもかまわないものです。ただ、中枢神経系のてんかんの薬や抗うつ剤などは、胎児へ影響を与えることが非常に大きいので注意が必要です」(吉村先生)

 吉村先生は、妊婦さんが薬をのむときは、産婦人科医のところへ薬を持っていき、ひとつひとつ確認してもらうのが望ましいと言います。また、国立成育医療研究センターの「妊娠と薬情報センター」に相談するのもいいとのこと。

【参考】
妊娠と薬情報センター:授乳とお薬について
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html


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