漫画家・鈴ノ木ユウさん×出産カメラマン・繁延あづささん対談――出産、そして家族のものがたりを紡ぐということ<前編> (1/4) 〈出産準備サイト〉|AERA dot. (アエラドット)

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漫画家・鈴ノ木ユウさん×出産カメラマン・繁延あづささん対談――出産、そして家族のものがたりを紡ぐということ<前編>

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『うまれるものがたり』(マイナビ出版)より

『うまれるものがたり』(マイナビ出版)より

『うまれるものがたり』(マイナビ出版)より

『うまれるものがたり』(マイナビ出版)より

 昨秋のテレビドラマ化を経て、連載3年目に入った漫画『コウノドリ』(講談社)。作者の鈴ノ木ユウさんは、わが子の出産を目の当たりにし、子育てを経験することでこの作品を描きはじめました。そして、雑誌や広告などで撮影をする傍ら、ライフワークとして「出産写真」をカメラに収めている写真家・繁延あづささん。今年初めて出産写真を1冊の本にまとめ、その内容には賞賛の声が上がっています。

 出産の“奇跡”を目の当たりにし、創作活動を行ってきたお二人が、出産、子ども、家族をテーマに対談。自身の作品への思いや、お互いの作品への感想も交えながら、思う存分語っていただきました。

*   *   *
●イメージとは違った、わが子の出産、誕生

――お二人は実は一度会って、お話をしたことがあるそうですね。

繁延さん(以下・繁延):そうなんです。『コウノドリ』はドラマ化される前から読んでいて、鈴ノ木さんってどんな方なのだろう? とずっと気になっていました。そして、私の出産写真の本『うまれるものがたり』(マイナビ出版)が出たときに、本を読んでいただけないかなと思っていたら、友人のつてをたどってお会いすることができて。

鈴ノ木さん(以下・鈴ノ木):たしかJR高円寺駅前のカフェで会ったんですよね。おしゃれなのか、どうなのかよくわからないような(笑)。

繁延:そうそう、いい意味で微妙なところ(笑)。私も昔よく行っていたお店で、好きな場所。かっこよすぎないから落ち着けるんです。

鈴ノ木:で、最初に会ったときにお互いのことがなんとなくわかったんですよね。出産という同じ題材を俯瞰する目をもって表現していることと、同じ“中央線の匂い”(※)がしたということで。初めて会った人なのにスッと話ができたというのが第一印象でした。(※編集部注 お二人とも若い頃はJR中央線沿線にお住まいでした)

繁延:そうですね。出産に対する“違和感”から作品を作りはじめたというところも似ていると思いました。

――違和感というのはどういうことですか?

繁延:自分で経験する前は、出産ってもっときれいで、もっと感動的なものだと思っていました。この上ない感動の瞬間が訪れると思っていたのですが、そんなことはなくて、激しい痛みに耐えた後で、全身が脱力し、放心状態に……イメージしていたものとのギャップが大きすぎて、自分が間違えてしまったような気持ちになりました。

鈴ノ木:僕も妻の出産に思いがけず立ち会ったのですが、イメージしていたものとは違いました。ドラマなどであるように、お父さんが分娩室の外の廊下で待っていて、赤ちゃんの泣き声が聞こえて「生まれたか!」みたいなことはなかったですし、生まれたばかりの赤ちゃんって血まみれで汚いし、かわいくねーじゃんと(笑)。


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