<妊娠後期の方へ> やすのり先生のなんでも相談室  妊娠中の体のギモンにお答えします! (2/2) 〈出産準備サイト〉|AERA dot. (アエラドット)

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<妊娠後期の方へ> やすのり先生のなんでも相談室  妊娠中の体のギモンにお答えします!

吉村泰典(よしむら・やすのり)先生

吉村泰典(よしむら・やすのり)先生

 軽めの運動はどんな運動でも問題ないと思いますし、一般的に妊娠後期には積極的に動いた方がいいとされています。20週目頃からマタニティービクスや妊婦水泳をされる方も多いです。ですが、瞬発力を要求されるような激しい運動や、飛んだり跳ねるものは避けましょう。

 ただし運動する際には、必ず胎盤の位置や子宮収縮の様子を病院で診てもらってから行うことをおすすめします。38~39週目頃の分娩前は、お腹が大きくてなかなか動けないものです。そういった時には、1時間前後のゆっくりとした散歩がいいと思います。とは言っても、その時期には例えば転んでしまったり、交通事故に遭うことも考えられないわけではありませんので、ご主人など誰かと一緒に散歩することをおすすめします。

 もちろん家事や掃除も、全く問題ありませんよ。

Q.お腹が張るのは、どういう状況ですか?

 これは子宮が収縮しているサインです。極端に言えば、「赤ちゃんを出したい」という体の合図で、早産などの場合はよく張ると言われているんです。

 早産かどうかを見極めるポイントですが、妊娠時に妊娠陣痛という言葉があるように軽い痛みを感じることがあります。これは5~10秒ほどで落ち着くもので、少しいすに座って休むと痛みは和らぎますが、もし痛みが止まず子宮収縮が持続的にやってくると早産になりやすくなるんです。

 そういった場合には、病院で赤ちゃんが出てくる子宮の頸管が開いていないかなど診てもらい、開いている場合には点滴などで治療の必要があります。目安は、座っていても痛みが30秒以上続く場合は、受診をおすすめします。

●大切なのは妊婦さんを見守るという空気

Q.職場や家庭でお腹が張っている人がいた場合、周りはどのようなことに気をつければいいですか?

 例えば30秒以上張りがある場合は、職場で働いていても一旦仕事を辞めて病院にかかった方がいいでしょう。妊婦さんが周囲にいる場合には、注意を払う必要がありますし、協力する環境が不可欠です。上司の理解を含め、職場全体でしっかり見守ろうという空気が欠かせないでしょう。

*  *  *

 体が大きくなる妊娠後期は、これまで以上にママの体の健康が大切です。バランスの良い食事や適度な運動をはじめ、ストレスをため込まないことなど、自分自身の体を一番に考える生活を心がけてくださいね!

【プロフィール】
吉村泰典(よしむら・やすのり)
1949年生まれ。産婦人科医、慶應義塾大学医学部教授。日本産科婦人科学会理事長、日本生殖医学会理事長を歴任した不妊治療のスペシャリスト。これまで2000人以上の不妊症、3000人以上の分娩など、数多くの患者の治療にあたる一方、第2次・第3次安倍内閣では、少子化対策・子育て支援担当として、内閣官房参与も務める。


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