何世代にもわたって磨かれた伝統の技術は「ものづくり大国・ニッポン」の基礎を作った。しかし、長く厳しい修業を経て一人前になる職人の育成システムが時代とマッチしなくなり、“タスキ”を渡すべき次世代が失われつつあるなか、最終走者となるかもしれない名人は何を思うのか──。

写真=松永卓也(写真部)、倉田貴志 文=鈴木裕也(本誌)

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週刊朝日 2019年3月1日号