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体長5センチに達するものもあるオオスズメバチ。攻撃性が高いうえ毒性も強いので最も警戒が必要。地面や木の中、廃材の下など、目につきにくい場所に営巣することが多い
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スズメバチ対策 定説の誤解
攻撃前の「カチカチ音」は聞こえない
スズメバチは人を襲撃する前に「カチカチ」という警告音を鳴らすので、音が聞こえたら慌てずにゆっくりと後ずさりしてその場を離れろといわれるが、これは正しくない。スズメバチの警告音の多くは、耳を澄まさないと聞こえないほどの小さい音。警告音が聞こえないからと安心して身動きしたら、その瞬間に襲われてしまうこともある
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スズメバチ対策 定説の誤解
危険なのは8~10月だけじゃない
働きバチは越冬できず、寒くなれば女王バチしか残らないというのは基本的には正しいが、例外もある。日当たりが良く、雨や風を防げる暖かい場所では、12月になっても活動する場合がある。「私の経験ではクリスマスごろに首都高速の高架下の建物で巣を駆除したことがある」(小川さん)。寒くなってきたからといって油断は禁物だ
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スズメバチ対策 定説の誤解
黒いものだけを攻撃するのではない
スズメバチは黒色のものを敵とみなして襲う傾向にあるとされる。だから、黒じゃなければ大丈夫と誤解されることが多い。ハチは白黒で物を見るので、濃い色はハチにとって黒と同じで、攻撃してくる。とはいえ、動いている白と止まっている黒なら、スズメバチは動くものを狙う。白い帽子をかぶり、低い姿勢で動かないのがベターだ
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スズメバチ対策 定説の誤解
巣を作るのは軒下ばかりではない
軒下や物置、戸袋の中など雨に濡れにくい場所に巣を作る傾向があるが、廃材の下や土管、コンクリートの割れ目にも営巣する。カラ梅雨だった今年は、気付きにくい土中や木の根元などに営巣するオオスズメバチがまだ生き残っている可能性が非常に高く、写真のような廃材の下など、見えない場所こそ、よりいっそうの注意が必要だ
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