平穏な街が、一変した。

「こっから一体、どぎゃんすっかね……」。余震で、眠れぬ夜を過ごした避難者らの表情には疲労感が漂う。倒壊した家屋や散らばったがれきの間を縫って自宅へ向かう人の足取りは重く、変わり果ててしまった家屋の前で茫然とする姿も見られた。

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撮影/朝日新聞社 文/週刊朝日取材班

週刊朝日 2016年4月29日号