坂口安吾
店の名が染めたろう(略)元をたずねれば漫才屋さんのお名前
[安吾巷談]
『安吾巷談』の中の「ストリップ罵倒」に登場する「染太郎」。〈元をたずねれば漫才屋さん〉とあるのは、店を起こした崎本はるさんの夫が「染太郎」の芸名で浅草で漫談をしていたからだ。
「安吾さんはよく2階で寝泊まりして書いていたと言われています。高見順さんもそうだったようですね」と、店主の崎本太郎さん。
安吾は熱い鉄板に手をついてしまったことがある。しかし火傷をしなかったそうで、〈テッパンに手をつきてヤケドせざりき男もあり〉と自慢げに書いた色紙が飾られている
(撮影/写真部・加藤夏子)
文豪の愛した一皿

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