4月・大阪、5月・東京の公演を花道に、文楽の人間国宝、竹本住大夫が68年の芸歴に終止符を打つ。

引退興行に臨む師匠を、開場30周年の大阪・国立文楽劇場で追った

竹本住大夫(たけもと・すみたゆう)/本名・岸本欣一

1924年、大阪生まれ。父は六世住大夫。大阪専門学校(現近畿大)卒。46年、21歳で二世豊竹古靱大夫(山城少掾)に入門。60年に九世文字大夫、85年に七世住大夫を襲名。81年、大夫として最高位の「切場語り」(クライマックスの語り手)になる。89年に人間国宝

【関連記事】

人間国宝・竹本住大夫 引退決意後押しした妻の「やめなはれ」

撮影・伊ヶ崎忍

週刊朝日 2014年4月25日号