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戦前に旧陸軍の近衛兵として明仁皇太子の周辺の護衛を務めた古山十郎さん(2013年没、享年96)は、47歳の時、明仁皇太子(現天皇)と20年ぶりにタイで再会した
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1964年12月17日の夕方。昭和天皇の名代としてタイを訪問中だった明仁皇太子と美智子妃は、バンコクにある粕谷孝夫日本大使公邸を訪れた
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粕谷日本大使公邸で、800人の在留日本人と交流する美智子妃
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相手の言葉に丁寧に耳を傾ける誠実さは、半世紀前から変わらない
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このとき、皇太子ご夫妻と面会した古山さん。胸にこみあげた思いは、特別なものだったに違いない
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明仁皇太子と美智子妃は、前年にタイ国王夫婦が来日した答礼のため、タイを訪問した
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ご夫妻そろっての海外への親善訪問は、6回目であった
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古山十郎さんは、戦後すぐにタイに渡り、そのまま日本に帰国せずに現地でシンガポール国籍の日経女性と結婚。明仁皇太子との再会はほぼ20年ぶりであった
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