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AERA「ニッポンの課長」

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クボタ
「モノも人も動かすセンス」

クボタ 機械ロジスティクスソリューション部 物流企画グループ長 土本哲也(47)


 日本の物流の中心の一つ、東京港周辺。色とりどりのコンテナを積んだたくさんの会社のトラックが、時に港に入るのを待って連なるほどだ。茨城・筑波工場からトラクターなどを輸出するクボタでも、年約1万本のコンテナが日々、約60キロ離れた東京港との間を行き来していた。少しでも物流の効率を改善したい。そこで土本哲也が採った策が「コンテナ・ラウンドユース」だ。
 貿易港に入るトラックはまず、外国から着いた輸入品をコンテナごと国内の荷下ろし場所へ配送する。そこで空になったコンテナを港へ戻し、清掃して輸出企業の出荷場所へ回送。輸出品を積んだコンテナが港へ返ってくる。このうち、空コンテナの回送をカットしようと土本は考えた。港外のコンテナ置き場で輸出品を詰め、東京港へ向かうようにすればコンテナが港に入る回数を半減できる。
 実現は簡単ではなかった。コンテナ置き場の確保に加え、輸入企業側の賛同も得なければならない。土本は数年かけて交渉を重ね、体制を作り上げた。交渉力がある、という周囲の評価を地で行く成果だが、自分のことは「人見知り」と分析する。
「コンテナ置き場のみなと運送つくば支店、トラック業者、茨城県の協力もあって実現しました。これをひな型に、海外の物流改善にも採り入れていこうと思います」
 大学卒業後、地元・静岡の物流会社を経て、2006年にクボタへ転職した。1年の半分は出張先の海外で過ごす仕事優先の毎日だ。
「社内の開発や製造などはプロ集団ですが、物流はまだまだ。自分が物流のプロ集団を作っていきたいと思います」
 6人の部下にいつも助言しているのが「センスを磨け」。土本自身、相談を受けることの7割は未経験の事柄だ。それでも3割の経験と自分のセンスで毎回答えを出す。
「3人の子どもたちも徐々に手が離れてきました。これからは妻や子どものためにもプライベートを充実させていきたい」
(文中敬称略)

撮影:写真部・東川哲也 文:編集部・小野ヒデコ

クボタ 「モノも人も動かすセンス」
クボタ 機械ロジスティクスソリューション部 物流企画グループ長 土本哲也(47)
 日本の物流の中心の一つ、東京港周辺。色とりどりのコンテナを積んだたくさんの会社のトラックが、時に港に入るのを待って連なるほどだ。茨城・筑波工場からトラクターなどを輸出するクボタでも、年約1万本のコンテナが日々、約60キロ離れた東京港との間を行き来していた。少しでも物流の効率を改善したい。そこで土本哲也が採った策が「コンテナ・ラウンドユース」だ。
 貿易港に入るトラックはまず、外国から着いた輸入品をコンテナごと国内の荷下ろし場所へ配送する。そこで空になったコンテナを港へ戻し、清掃して輸出企業の出荷場所へ回送。輸出品を積んだコンテナが港へ返ってくる。このうち、空コンテナの回送をカットしようと土本は考えた。港外のコンテナ置き場で輸出品を詰め、東京港へ向かうようにすればコンテナが港に入る回数を半減できる。
 実現は簡単ではなかった。コンテナ置き場の確保に加え、輸入企業側の賛同も得なければならない。土本は数年かけて交渉を重ね、体制を作り上げた。交渉力がある、という周囲の評価を地で行く成果だが、自分のことは「人見知り」と分析する。
「コンテナ置き場のみなと運送つくば支店、トラック業者、茨城県の協力もあって実現しました。これをひな型に、海外の物流改善にも採り入れていこうと思います」
 大学卒業後、地元・静岡の物流会社を経て、2006年にクボタへ転職した。1年の半分は出張先の海外で過ごす仕事優先の毎日だ。
「社内の開発や製造などはプロ集団ですが、物流はまだまだ。自分が物流のプロ集団を作っていきたいと思います」
 6人の部下にいつも助言しているのが「センスを磨け」。土本自身、相談を受けることの7割は未経験の事柄だ。それでも3割の経験と自分のセンスで毎回答えを出す。
「3人の子どもたちも徐々に手が離れてきました。これからは妻や子どものためにもプライベートを充実させていきたい」
(文中敬称略)
撮影:写真部・東川哲也 文:編集部・小野ヒデコ



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