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AERA「ニッポンの課長」

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富士重工業
「派手さなくとも一級品」
富士重工業 スバル技術本部 車両研究実験総括部 主査 香川穣(48)
 スバルの代名詞とも言える「レガシィ」の発売から25年目。富士重工業が6月20日、「フルモデルチェンジ」と意気込んで投入する新車がある。新開発したスポーツツアラー「LEVORG(レヴォーグ)」。力強く走るレガシィの設計思想を受け継ぎながら、車体は一回り小さい。縮小する日本市場で、あえて勝負をかける戦略車だ。
 エンジン、車体、インテリア……。新車を開発すると決めたら、2千人にも及ぶスタッフが動く。スバル技術本部の車両研究実験総括部主査を務める香川穣は、各部署の間の調整役。技術陣は先端技術を思う存分、盛り込もうとするが、それでは販売価格が高くなりすぎて売れない。決められたコスト内に収めるよう、香川は奔走する。
「技術屋はわがまま。そこを全体としてどうまとめるか。若い課長だったら務まらないんじゃないか。年を重ねてきた経験が生きるポジションです」
 1990年、航空機がつくりたくて富士重工業に入社した。しかし、配属されたのは自動車部門の材料研究部。バブルが崩壊すると、販売ディーラーへの出向を命ぜられた。開発から営業へ。「なぜおれが」と戸惑った。ただ、消費者と向き合い、生の反応に触れるうち、「求められているもの」を知り、消費者の目線を意識するようになった。2007年から現在の役職に就き、色々な車の開発にかかわるが、販売での経験は財産だ。
 メディア向けの試乗会でも、要点を押さえた説明には定評がある。調整役として開発のデータを集約してきたので、技術からコストまで熟知している。役員会の議論のたたき台をつくるのも、香川の仕事だ。
 技術革新は絶え間ない。ただし、香川はスバルの車はこうあるべきと考えている。
「質実剛健。派手さはなくとも、人生を豊かにする一級品の道具であり続ければいいんです」(文中敬称略)
写真:伊ケ崎忍 ライター:岡本俊浩

富士重工業
「派手さなくとも一級品」

富士重工業 スバル技術本部 車両研究実験総括部 主査 香川穣(48)  スバルの代名詞とも言える「レガシィ」の発売から25年目。富士重工業が6月20日、「フルモデルチェンジ」と意気込んで投入する新車がある。新開発したスポーツツアラー「LEVORG(レヴォーグ)」。力強く走るレガシィの設計思想を受け継ぎながら、車体は一回り小さい。縮小する日本市場で、あえて勝負をかける戦略車だ。
 エンジン、車体、インテリア……。新車を開発すると決めたら、2千人にも及ぶスタッフが動く。スバル技術本部の車両研究実験総括部主査を務める香川穣は、各部署の間の調整役。技術陣は先端技術を思う存分、盛り込もうとするが、それでは販売価格が高くなりすぎて売れない。決められたコスト内に収めるよう、香川は奔走する。
「技術屋はわがまま。そこを全体としてどうまとめるか。若い課長だったら務まらないんじゃないか。年を重ねてきた経験が生きるポジションです」
 1990年、航空機がつくりたくて富士重工業に入社した。しかし、配属されたのは自動車部門の材料研究部。バブルが崩壊すると、販売ディーラーへの出向を命ぜられた。開発から営業へ。「なぜおれが」と戸惑った。ただ、消費者と向き合い、生の反応に触れるうち、「求められているもの」を知り、消費者の目線を意識するようになった。2007年から現在の役職に就き、色々な車の開発にかかわるが、販売での経験は財産だ。
 メディア向けの試乗会でも、要点を押さえた説明には定評がある。調整役として開発のデータを集約してきたので、技術からコストまで熟知している。役員会の議論のたたき台をつくるのも、香川の仕事だ。
 技術革新は絶え間ない。ただし、香川はスバルの車はこうあるべきと考えている。
「質実剛健。派手さはなくとも、人生を豊かにする一級品の道具であり続ければいいんです」(文中敬称略) 写真:伊ケ崎忍 ライター:岡本俊浩



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