7月1日に中国山東省の青島に上陸し、そこから列車に乗って、西へ西へと旅してきた。済南、泰山、開封、鄭州、安陽、洛陽、太原、平遥、延安、西安、蘭州、西寧、同仁、玉樹。この1カ月間、主な都市を回りながら、広い中国を駆け抜けてきた。

中国は90年代後半から、1週間から1カ月ほどの期間で、何回か訪れていた。北京、上海、広州、西安、成都といった大都市を観光し、ハルピン、長春、瀋陽、大連といった日本とも関わりの深い都市の元大和ホテルに泊まり、桂林から貴州省や雲南省の少数民族の村を回り、武漢、南京、楊州、蘇州と長江沿いの都市を訪ねた。それでもまだ、まさに中国歴史の中心地である黄河沿いには行っていなかった。それで、今回シルクロードに至るまでの道のりに、それらの都市を組み込んだのだ。

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<プロフィール>

ひがしぞの・やすこ/東京都出身。ニューヨーク近代美術館でインターン中、世界中から集まる人々に出会って地球の広さに衝撃を受け、キャリアを変えて世界を見る旅をするために?結婚! 海外勤務もあるサラリーマンの夫に励まされ、これまで訪れた国は100カ国以上の「旅主婦」。翻訳家の父に鍛えられた語学力と健脚・健啖を活かして諸国を歩き、出会った人々、その街・その国の風景を抜群の反射神経でパチリ。ミャンマー祭り2013 日本・ミャンマー交流写真展、優秀賞受賞