戦後史秘話「中国軍」が沖縄にいた! (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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戦後史秘話「中国軍」が沖縄にいた!

 聞き取りで、中国の軍隊が確かにいたこと、チャイナ陣地のだいたいの場所、そこにはおびただしい数の車両や鉄骨が置かれていたことがわかった。ただ、かつてチャイナ陣地があったといわれる場所に行っても、現在は畑や中学校になっていて何の痕跡もない。地域のお年寄りでも知っている人は限られている。

「戦後の混乱期で、落ち着いて観察する余裕なんかなかったのでしょう。それに、沖縄戦の壮絶な体験に比べて、戦後の話はあまり注目されてこなかったですから」

 社会科クラブの聞き取りでの成果は文化祭で披露したが、その後も森岡さんは、チャイナ陣地に関する住民への聞き取りを続けた。

 2人の研究者が加わり、住民の証言だけでなく米公文書にもあたり、チャイナ陣地が1947年8月から49年6月まで存在していたことや活動内容がわかってきた。そして、今年3月、チャイナ陣地についての論文を共同で発表した。

 論文の共同執筆者の一人、日本女子大の高橋順子助教(39)=沖縄教育史=は、チャイナ陣地についてこう説明する。

「米軍の物資を中国に運び出していたのです」


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